酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

森と水の旅 湧水の町に学ぶ 生きた水の話し

イベントが無事に終わりました。

大津では地酒の祭典の本番が行われていましたんやけど 私は針江で 水のおべんきょをさせてもらいながらの お手伝いです。

ええお天気にも恵まれ 大勢のお客さんにお越しいただき また地元の素敵な水をだいじにだいじに守ってはる人達のご協力のもと 素晴らしいイベントになったかと思います。大学生ボランテイアもお疲れさん。

今回は絵本作家さんの講演はなかったのですが その分 今森さんの独特の目線でとらえた素晴らしい映像とトークを満喫できました。

トンビは勇敢ないでたちとは裏腹に 生きた者はよう捕えへん 気の小っちゃいところがある話とか細い水路でサギに出くわし しばらく 無言の瞬間があったのち、今森さんが後ずさりし サギも後ずさりし、大きな路に出た瞬間飛びたったと言う話とか

あの田中三五郎さんは 碧い宇宙ともいえる琵琶湖の生態系の中に ほんまにしっくりほっこりと溶け込んではって よしのぼりは、三五郎さんが川端に立つと 嬉しそうにやってきて 三五郎さんが手をだすと ちょいと手をちゅっとする話や 三五郎さんがおかずとり(自分の食べる分だけ ちょっこし捕る。いつもより 仰山とれたら ご近所におすそ分けをする)をする内湖では 鳥たちは田中さんを認知して 逃げるそぶりもなく安心して共存していると言う話も・・・・とても面白い。

そやけど それを感じ取ることのできる今森さんも やっぱり凄い。

好きこそものの上手なれ。ほんまに ほんまに 生き物がおすきなんや。時には友人のようにおもしろおかしく。いきものへ注ぐ 温かいまなざしと 大きな大きな自然への感謝と畏敬の念が 話しの中に ちりばめられていました。

三五郎さん曰く 魚がいる川には きれいな水がある。人間が飲む水である前に すべてのいきものを育む いのちの生きた水なんやということなのやそうです。

米のとぎ汁やらによってプランクトンが増殖し それを求めてあつまってくる魚や鳥たち。そんな 人間も含めた沢山の生き物が作り出す匂いが 今森さんのベストセラーの本 「おじいちゃんは水のにおいがした」の その匂いなんや。

最後の締めくくりにいわはりました。

10年前。 日常なんでもなく存在する 水。ナイアガラの滝や富士山など そこにしかないものではなく 水・・・を 町おこし エコツーリズムにできるのか?と 地元の皆さんは思ってはったんやけど なんでもなく存在するものやからこそ ここ針江にきてもらってそして 自分の家に帰った時 やっぱり毎日必要な だいじな水というものに 想いを巡らせてほしい。これがほんまの エコツーリズムやというようなことでした。

ここは針江やけど 不老泉のある太田も同じく湧き水の湧いている町。そこの マスコットよしのぼりはほんまに皆に愛されています。いつもよる仲間のような魚。川端の水とおやっさんの造ったたかね錦と 不老泉の技で醸された よしのぼりらべるのお酒は 私の中で想いがよりふくらみまして、 小川酒店でも よりいっそう人気者になると思います。今はまだ品切れ中ですが、11月ごろ?もっと先?かもしれへんけど ただいま熟成中の 不老泉 山廃特別純米 よしのぼりをよろしゅうおねがいします。