さて、明日は浜大津こだわり朝市 注目の不老泉の巻です。
上原酒造さんから お酒が届きまして なんか気持ちも高まってきます。
蔵で試飲させてもろた時 績シャチョウが 瓶のうちこれだけ減った状態ですからね・・・・と 何度か言わはったのが 妙に心にのこりまして。
山根のおやっさんのよしのぼりは もう完璧のみごろなんやけど 横坂さんの雄町なんぞは もうちょい若いと私も感じてはいたので ちょっこしこっそり 移し替えて瓶の中で半分くらいにして2日間あけたのと 開けたてを比較試飲してみようかと思います。お客さんにこれをいちいちしてもらいますのは大変なので これはこっそりという事で。
毎年必ず11月のこのころに不老泉をださせていただいております。
山根のおやっさんが来てくれはった時もあるのです。あの時は ホンマにびっくりしました。お酒の神さんが来はったのかとおもいました。
今読んでいる本 10種のぶどうで分かるワインのなかで 山本博さんが書いてはったんや。
「気候や地勢 土壌から来る緑説的な物理理論でまとめられはしないもの、その土地の歴史や文化、経済 住む人達祭事 食材や郷土料理そういった周囲を取り巻く目に見えるものと見えないものすべて関わって生まれるものがワインであり テロワールであると。なのでワインを理解しようとするためには テロワールを理解しないといけない。」
なが~~~いお付き合いの上原酒造さんとは 今森さんの里山みらいじゅくで針江にいってこの湧水や川端のことを深く知ることが出来たことも、私の中ではあるいみ不老泉をちがう角度から理解できたようにも思います。今回よしのぼりをつかわせてもろたのも 不思議なご縁。水路を通って人家に侵入する 愛しいユニークな魚で、まさに 琵琶湖とつながる生物なんや。そして そんな大切な魚をモチーフにした今森さんの切り絵と字。不老泉の績さん しょっちゅう川掃除してはります。大事な大事ないのちのからくりをつくる仕事をしてはるのや。手を合わせて売らせて頂きたい心持ち。
生れてきたふたごちゃん(私と同じ)は 見るたびに大きくなってきて 今は野球少年やし。
お母さんが御蔵に行った時に必ずだしてくれはる 色々な美味しい郷土料理 茗荷やおつけもんや。あるときはここの酒粕をさいころに切ってだしてくれはってその美味しさに感動したこともあり・・・
柿渋による艶のある天秤搾りに木桶。
富岡鉄斎の 迪に恵へば吉 -みちにしたがへばきち-ただひたすらに本道を歩めば 良いことが自然におきる
理解しようというよりは 自然にゆっくり背景と共にここのお酒をわかってきたような気がします。
そして今回朝市デビューとなる横坂杜氏の渾身の雄町と酒母四段と 思い出深い山根杜氏のよしのぼりを迎え 不老泉は一つの節目をむかえます。
明日は そんな不老泉です。美味しいお酒をご用意して 踏み込み粕も! 皆さんのお越しをお待ちしています。績シャチョウもお見えになります。深い話になると だんだん後ろに下がって行かはりますのやけど それが績さんですので。