酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

アトリエ北国 草木染

連休二日目は アトリエ北国へ染に行きました。まずはカテキュー(あせん)という木で下染めします。そのあと ヤマモモとロッグウッドというどちらも木なんですが それを煎じて 鉄で媒染します。すると こんな深い渋い色 海松茶色(みるちゃいろ)に。

これは一緒に染めていたちかこさんの草木染。ちかこさんは織の腕もすばらしいのです。そして これは暖簾になります。コチニールという サボテンにつく虫。これが 美しいピンクになるのであります。 草木染の世界で ピンクに染まるのは このコチニールと蘇芳と茜。やわらかいぴんくやったら 枇杷や車輪梅。特にコチニールは 純度の高い染材で現代的な色になります。これも やはり下染めに五倍子を使っているので 単純ではなくて 深い味わいがでてきます。

やままももは びわ湖ホールの前に沢山ある木。が 今回は乾燥したもので染めました。生木の場合は これより ちょっと黄色にずれまして また季節によるムラがあり 生=透明感が魅力である反面 安定しません。その反対に乾燥したものは 安定しています。まるで 生酒と火入のお酒みたいやな。

北国先生の色は奥が深くて とても興味深いです。ここかしこに 日本酒造りを彷彿とさせる瞬間があって どきどきします。

杜氏さんが言わはったように 自然の素材をいかにして生かすか?が 染師の腕にかかっているのです。染材のえらびかた 素材(綿 絹 麻)とのマリア―ジュ。それが織物になると 縦糸と横糸の美しい重なりがうまれ よりいっそう奥の深い素晴らしい世界へと 誘ってくれるのです~~~~るんるんるん。

というわけでちかこさんから 贈っていただいた ブックカバー。なんて素敵な!!ブックカバーとしても 良いですがテーブルセンターにしてみました。これも ええなあ~~~

楽しい時間でした。これからも 細~~~~~く 長~~~~~~~く 続けたいと思います。