酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

畑酒造へ

大阪の居酒屋 くくりさんから依頼を受けて 水口 美冨久酒造さんへご一緒しました。ほんで せっかく大阪からはるばるやしということで、大治郎さんとこにも伺うことに。

というわけで日曜日はプチ酒蔵旅行。

まずは大ちゃんのところ。今年になって初めて。ちょうど行きたかったし、味も確かめたかったので
今日は朝からかなり激しい雨降りのお天気。太郎坊さんも雨模様。晴れた日に一度登りたし。

大治郎さんは皆造を終えて、落ち着いた雰囲気で愛妻久美子さんと共に迎えてくれはりました。

まずはお蔵を案内していただきました。
いつも思いますが、大ちゃんとこ、整理整頓されてなんか美しいお蔵。
ここは、ほとんどのお酒をアルコール度数を17、5に調整してあります。ちなみに一博は16、8。これは面白いです。

数年前から ご自分の田んぼで吟吹雪もつくってはるとのことで、トラクターも置いてありました。19の酒も毎年大好評で、いろいろな体験をされて、また杜氏も板についてきて 大ちゃんのなかに積み上げてきた自信を感じました。

そして利き酒。

どのお酒も美味しい。安定していて安心して呑めます。

看板商品純米 純米吟醸の新酒は若干若いかたいけど大ちゃんらしい美味しさ。純米は酸が全体をきりっと引き締めています。純米吟醸山田錦のふくよかな味わいがよろしなあ。2010年純米吟醸火入はさらに落ち着いた味わいですが、やっぱり山田錦の丸みが素敵や。

そして小川酒店で今ちょっとフィーバーしている2010年の渡船と2011年の山廃渡船なんぞはええ感じで熟成されていて、深みやコクがあります。

ほかにも、すっかり大治郎のもう一つの顔になった山廃は 生も火入も柔かい山廃ならではの輪郭のある酸が利いています。

小川酒店では他にも袋吊りシリーズも好評ですが、ほんまにこのお蔵 みなみなええ顔をもっていてどれもよかったです。なんか嬉しくなります。

大阪組は車やったので私らは近江鉄道で移動。なんちゅうても1時間に一本しかないのす。がたんごとんと 近江鉄道のスマイル一日乗車券を買って、鉄道の旅。私らしか乗っていない車中でお昼寝。あっ!一人だけ乗ってはった!しかも、この一瞬だけお日様が照って幸せ気分。がまたまた曇り空になりまして、不思議な湖東の山間を電車は走ります。JRの湖西の湖の景色、そして湖東の田んぼの景色と色々な景色を見てきましたが、この近江鉄道はまた違う不思議空間。旅行気分満載。続く・・・・