酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

増本酒造場へ

朝市のお酒選びに そして どろっぷきっくのお酒選びに 能登川の増本酒造へ伺いました。

たまたまどっちも重なったので 今回は異例のダブル増本さん!

しかもどろっぷきっくの一週間あとが朝市なのでお酒選びに気合が入りました。

伺った増本酒造場は火入れ作業も終わり 
落ち着いた静かな空気が流れていました。

増本さんもほっとされた様子で いつもそうやけど 
よりいっそう穏やかな笑顔

和釜。今は使われておらず、火入れ用にのみつかわれています。
かつては ここでお米を蒸してはったそのあと。

酒母室もみせてもらいました。

ここも本当に小さな小仕込みのくらなので、お父さんお母さん奥さんまで駆り出されることもしばしばやそうです。

一昨年修理して復活した木槽ですが、今年は杜氏初年度ということで 今回はおやすみ。また 必ず復活させはるそうです。初年度の薄桜は 普通もんに往生しまして 逆に久しぶりに醸した大吟醸は 思いのほかええこちゃんで 思ったように醗酵が進んでくれはったそうです。

きっと相当なプレッシャーやったと思いますが 出来は上々。おやっさんも納得の味わいになったようです。ときどき様子をみにきてくれはったおやっさんは、80歳を超えても益々お元気で、洗い仕事なんぞも率先してやってくれてはったようで、何よりです。

このおやっさんが何を隠そう 坂頭宝一さんで 中澤酒造の最初の師匠でもあります。この宝一の一と 大治郎のおやっさん谷地博さんの博をとってなづけられたのが、一博さん!この日の夜は 三丁目酒場さんで一博さんのお酒の会で 不思議なご縁を感じます。

おやっさん、増本さんと中澤さんというかわいい弟子をもたはって、しかもこうやってふたりがすくすく育ってはる様子、きっと杜氏冥利に尽きる心境やろなあと思います。