酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

上原酒造 訪問

久しぶりの上原酒造。朝市のお酒を選ぶための来訪です。

績さんは10月1日から シャチョウ就任です。

お母さんにもお会いして いつもながら美味しい茗荷漬けと採れたてのお野菜と烏瓜をいただきました。

野趣あふれる ココロのこもったお土産、何よりうれしいです。

烏瓜は俳画の題材にもしたいし、お店にも飾らせてもらいます。

お母さんはいうてはりました。

山根のおやっさんが不老泉に来た平成3年に績さんも会社勤めを辞めて蔵に帰ってきはったそうです。

あの時から、おやっさんとそしてお父さんや績さんやらとともに 不老泉の酵母添加無の山廃のお酒造りが始まったんやなあ。

おやっさんは 抗がん剤の治療を辞めてつらいときでも 酒造りの事にはそれはそれは一生懸命で そして上原酒造の居心地がよいようで 最後までこのお蔵やこのお蔵の人とともに人生を全うしはったそうです。

お母さんも涙を流しながら 績もシャチョウになり、おやっさんが逝ってしまい 新しい杜氏さん横坂さんが来はることになり 上原酒造も今大きな節目を迎えているのやと思いますと。

ほんまやなあ。

川端(かばた)は いつものように変わりなく清い美しい水、水の音色がいつになく大きく思えます。


諸行無常とは、すなわち万物流転…生成発展なんやな。

きっと、山根のおやっさんは天国から姉御と一緒に
きっと上原酒造をあったかく見守ってくれているとおもいます。

双子のちびっこたちも くりんくりんのお初の頭で、益々可愛く元気に育ってはって
このお蔵は これからもきっときっと大丈夫やと思いました。

これからも美味しいお酒 よろしくおねがいします。

朝市にもええお酒が選ばれましたえ。