酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

京都国立博物館 狩野派 永徳の後継者たち

ドロップキックの前に 京都国立博物館 狩野派 永徳の後継者たち 
あなたはきっと立ち尽くす


ほんまに立ち尽くしました。

かなりの数の画が展示されていました。

系図もとりこみながら、時代時代の色々なドラマとともに部屋が分かれていて その企画力にも脱帽。

百花繚乱の風俗画では、踊ったり酒宴の様子が 細やかにでも華々しく描かれていて いつの時代も酒宴はたのし。

そしてなんちゅうても圧巻が 狩野探幽の画。まさに クライマックスの最後の部屋がそれでした。

ぐ~~~~~っと 立ち尽くし そして 釘づけになるこの心地よさ。

探幽さんは 空白の美が素晴らしい。単なる空白と 研ぎ澄まされた空白は違うのやろな。探幽さんは ものすごい努力家でもあり 勉強家でもあり 鑑定眼ももってはったんやて。きっと 素敵なひとやったのではないやろか。

鳥の線の美しさ。柳の木々や葉っぱの筆あと。どきどきします。

松に孔雀では 松の木の葉の生き生きとした線と色が迫ってくる感じやし 木肌の色がこれまた深くて悠遠。そして その左の孔雀のまばゆい美しいいでたち。今にも羽を広げそうや。

ため息や・・・・・感動しまくりながら2時間半もたってしまっていて、えらいこっちゃとバスに。折角スマホで調べて 新風館を目指して飛び乗ったのはええけど またもや逆方向に。とほほ。またやってしもうた。

でもちょっとの遅れでほっ、すんませんなあ

けど 魅惑の一日IN 京都でした。

ありがとうございました。

琳派というのは流派ではなくて先人の仕事に魅了された作家さんが独自に学び取ると言う独特な形で、なんと400年も生き続けてきたのや。これは ほんまにすごい事やと思います。

狩野派と良く対比させられますが 琳派の作家さんらも初期は狩野派で学んで来はったので 接点もあるわけで。

また琳派400年を記念して生まれた 「京都ミュージアム フォー」は 京都市内の美術館4館が連携して色々な取り組みをしてはるのです。京都という地のなせるわざなのやと思いますが 企画力はさすが。

今大津も百町物語が発足したばっかりやけど タイミングそして うまく繋がることがとても大事なのやと思うのです。ながらの座座やら 朝市やら いろいろなええもんが うまく繋がる方法をちゃんと考えていかんと・・・・・・やな。