酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

狩野探幽の空白の美  ほんで お豆

朝早起きしたので 録画した日曜美術館を見ました。
そしたら 色々感動しましたんや。狩野探幽さんは 戦(いくさ)が終わって平和を手にした時代 一生懸命自然と向き合ったひとやったんや。

で、花弁の一枚一枚を丁寧に観察しながら いのちの有り様を見つめてはったのでした。

そして 五感を使って自然をみつめることで あのすばらしい空白の美をつかまはったのでした。

空白 描かないことによって・・・・見るものが 想いを馳せたり 感じたり 自分と向き合ったり

見方感じ方によって 空白に 緊張感 温かさ もの哀しさを感じたり・・・・

深い世界なんやなあと 蕎麦打ちおじさんに沢山もろた グリンピースやスナップエンドウの皮をむいたり筋をとったりして 幸せなひとときをすごしました。

ほんで 今日はおっとが採ってきた ちょっとまだ小さい空豆も加えての お豆のおかずです。ガーリックオリーブオイルと胡椒であっさりサラダ。
まめまめまめまめしりーず。愛しい形と色やこと

知らんかったんやけど 硬めに湯がいた後 そのままその茹で汁につけておくと皺がよらへんそうな。

野菜炒めは 弱火がコツで 仕上げに火を強くして仕上げることで しゃきっとして 汁がでえへんのやて。料理は化学なんやな。

あと あの当時の絵師は 大きな仕事を受けると 集団で必死でとりかからなあかんかったので 技術や感性はもちろんのこと その集団を統率できる人間性も大事やったのです。お酒造りと一緒なんや。ふと ある蔵元さんが言うてはったのを思い出しました。なかなか続くことが難しい蔵人さん。そんなに仕事が出来なくてもええので ええ空気を作ってくれる人がいてくれることが大事やと。いろいろ 重なりますなあ。

で 絵師の話にもどりますると。注文通りの画にまた期限までに仕上げるため もう必死のぱっちで仕事をしはったんや。まさに 天下人に寵愛されるがための 生き残り大作戦!一方、注文通りっちゅうのと 自分自身の描きたい欲望の狭間で苦しんではった人もやはったのではと思います。

ちょっこし 感動の狩野派に浸ったひとときでした。

さあ酒屋さん がんばろ。