酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

滋賀における玉栄

明日のまちゼミが いよいよ迫ってきました。

玉栄についていろいろ想いを巡らせてみたら 思い出がいっぱいや。

浪乃音は玉が御蔵に合わないので全く使てはりません。大治郎に一博も使てはりませんな・・・笑四季はモンスーンに使てはりましたけど。

一方七本槍は むっちゃ玉が御蔵にあうので 大吟醸まで玉で造らはります。

他は大概 一蔵に一種 玉のお酒があります。

不老泉は木桶の純米大吟醸。これ 私大好き!です。ちょっとお値段もええけど。 それと今年は木桶の純米吟醸。木桶と蔵付酵母の山廃が相まって独特の魅力的なお酒に仕上がっています。

竹生島はなんちゅうても初しぼり!これが 6年寝かせても美味しいのは 玉ならでは。硬いけど 時間がたつと深い酔い熟成をするのです。ここの唯一の辛口 辛口純米もええお味どす。

道灌は コスパに優れたこころ。きりりとした味わい。

このごろ人気の 唯々も特純は玉ちゃん。ひやおろしもええ感じやし 1901酵母も良い 食中酒。

北島も玉は 地味やけど奥深い味わいという事で北島シャチョウも寝かせたい注目のお米というてはった。

神開も 秋を越して 玉がぐんぐん美味しくなったのに その時にはもう売り切れ。

初桜も 今この玉が看板商品になっていますが 一年経った方が断然美味しい。けど1年もんは もうありまへん。

萩乃露は 福のしずく。これは 問題児やって 新酒のときには 独特の癖がでてお客さんを選ぶのです。この癖にはまる人もやはるのですが。で 今年は玉をやめはりました。小川酒店ではこの 幻の玉の福のしずくをじわじわ寝かせています。これは3年寝かせなあかんなあと思いますが その時の味わいが楽しみです。冷蔵庫も大変ですが・・・・でも きっとええ熟成をするとちょっこし確信しているので不安はふしぎに全くないのです。

一昨日ブログに書いた 春の峰の 楓葉も まさに玉栄。いま えらい勢いで出ています。

こうやって見てみますと ほんまに玉ちゅうのは 面白い世界や。

どちらにせよ 香り豊かやったり ふくらみのある味わいではないけれど なんか時間と共に美味しくなっていく 独特の個性のあるお米なんやなあと思います。

これを明日は語らせてもらおうと思います。けど あんまり難しい事を言うたら面白なくなるし、取りあえずは美味しい思てもろて さらに蔵の個性による違いを楽しんでもらおうとおもいます。

さて どのお酒にしまひょこれも悩ましいし 出す順番も悩ましい。けど 明日や!憤怒の土曜日の店を閉めてからなのです。どんな なるやろか?