酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

木曽踊りなど

小川酒店にいますと いろいろなお客さんがお見えになります。特に今日は へ~~~と 感動するお話が仰山。

とくにこの頃 他府県のお客さんが多いように思います。

昨日は木曽から 木曽踊り保存会の人が御来店。

大津 膳所に義仲寺があり ここには木曽義仲公のお墓があるのですが 20日今日 御命日なのやそうです。なので毎年 木曽からお参りきはりまして 義仲寺で木曽踊りをおどらはるのやそうです。

しかも このお寺には胴体が また京都の法観寺 五重の塔には頭(首塚)が埋葬されているので そこにもお参りしはるのやて・・・

大寒20日 外では雪がちらついています。寒い中ご苦労様です。

また もう一人のお客さんは 東京から。瀬田に唐橋と言う橋がありますが 急がば回れということばは 唐橋からきているという これまたお初のことも教えて頂きました。

連歌師の宗長が詠んだ「もののふの矢橋の船は速けれど急がば回れ瀬田の長橋」から。

矢橋の船は早くても比叡山から吹く風 比叡おろしによって 返って遅くなる危険もあるので 回り道やけど安全確実な瀬田の唐橋を通って行く方が 結局はよい結果になるという意味のもの。なるほどなるほど・・・・ちなみに 瀬田の唐橋を渡ったすぐが 蔓ききょうさんで~す。

このお方 お店で飲んだ七本槍がことのほか美味しかったそうで、それをお買い上げになりました。

旅のかたから 滋賀 大津の知らなかった歴史文化 いわれを教えていただける一日でした。

もう一人のお客さんは 94歳のおばあちゃんが昨年大往生で亡くなり その際 そのおばあちゃん 日本酒が大大すきやったので 棺桶にお酒をたっぷり振り掛けはったそうなのですが 今日は法事。今回は多賀の濁りをお墓にたっぷりかけながら 皆で献杯しはるそうです。なんか ええお話しや。

と 今日は興味深いことをいっぱいいっぱい聞かせて頂きました。ありがとうございました。