酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

道灌

さて 道灌のお蔵へ。社長さん お忙しいのにとても丁寧に対応くださり ありがとうございます。

丁度仲添え用のお米の最中やったので見せて頂きました。社長さん曰く 梶塚さん むっちゃむっちゃ几帳面で 浸漬したのち 金笊(左)にお米をあけるのですが その微妙な角度にもこだわりをもってはって・・・・とにかく 色々なところでご自分が納得のいくピンポイントの場所があるのやそうです。梶塚杜氏さん ストップウォッチを片手に 凛とした空気の中 洗米浸漬作業が行われていました。洗米浸漬中のお米は渡船。渡船は これから生まれます~楽しみです。ある日 少しでも作業が楽になるようにと社長さんが器具を洗浄しておかはったのですが 梶塚さんにとっては ちょっこし未完成やったので 翌日こっそり洗いなおしてはったり・・・・

でも社長さん そんな梶塚杜氏に対する深い信頼と安心と尊敬があるので ええ関係が見て取れました。

さてさて 利き酒です。

7号酵母を主体に玉栄シリーズが70% 60%。60%は爆弾濁りも同じタンクであります。また 生以外に火入もありまして これお燗良さそう。呑み飽きない魅力も感じます。ここ 玉栄ええなあ~~~~と 皆さん意見合致!朝市ではやっぱり生と 爆弾が受けそう。

吟吹雪シリーズは 全く無濾過直汲みなのと FSフィルターをかけのとありまして これらは香り系のこうぼ1801号酵母と9号酵母の掛け合わせ。特にみどりのラベルはうち担当の小山さんが 是非にと言う事で生まれたお酒。ほんまは黒のラベルにしたいと小山さんは思わはったんやけど 味ワイ的に綺麗なみどりの方がよいかということでみどりになりました。
さらに左は 無加水で16度という新しいお酒。かろやかやけど バランスも取れていて 最初の一杯や 吞みなれていない若い人達に受けるかも・・・・

右二つは山廃シリーズ。ここの蔵の山廃は山田錦君。50と70があります。ええのやけど まだ若いかなあ。もうちょっと置いたらもっとおいしくなりそう。

ということで 迷いましたんやけど 玉栄でいくことになりました。蔵出しと爆弾濁り!です。

社長さんも杜氏さんも小山さんも…皆々試行錯誤しながら 一生懸命なんやな。ありがとうございました。