酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

捨てないパン

息子のフィアンセから 素敵なパンが贈られてきました。

捨てないパン!広島のお店でかってきてくれはりました。

四代目のドリアンの田村さん 努力して人気のお店になってはいましたが

毎日 沢山のパンを捨てるのを残念に思った 田村さん

意を決して ウイーンのお店に修行に。

そこではパン生地の成形も型抜きも無し!日本では常識の生地の二回醗酵も無し! 

材料の粉を最高級なものを使う事は大事にしながら、ただ

粉と塩と水だけをシンプルに練りあげ薪の石窯でじっくり焼き上げる

ことで とても滋味あふれる美味しいパンができたのでした。

しかも 賞味期限が長く 二週間も持つのです。

 

早速頂きました。

最初食べた時は ちょっと酸味があって所謂柔らかい食べやすい甘いパンではないけど

噛むほどに美味しくなっていくパンで 不老泉みたいやと思いました。

アキサイを前に 伝統とミライを想いながら なんか まさに伝統のことやと思いました。

田村さんのことばです。。
親父は「焼きたてパンの店」を売りに、身を粉にして働きました。
でも息子の僕から見て、その姿は決して幸せそうには見えませんでした。
僕が今、やっているのはヨーロッパの古い焼き方かも知れません。
でも新しいものは、いつか必ず古くなる。

古いものは、いつまでも古くならないんです。