朝市のお酒を決めに喜楽長さんへ。
麹担当の、麻優子さんが奮闘中。
女性でも仕事ができるように下に車をつけて、麹の手入れをしてはります。
これは最終の麹の部屋で、待機中。まるで新生児を待っているような初々しい光景です。
去年から二つあった麹部屋を三つにして、より丁寧な麹造りとなっています。なので、今年から、新酒もどれもちょっと変化しています。
麻優子さんに、今回の朝市に最終ギリギリ接戦で選ばれた時渡るについて、熱い想いをお聞きしました。野性味あふれる権座のような渡舟とはまた一味違い、しなやかさの優しい味わいを求めて生まれたのが、同じ渡舟でありながら、また違ったあじわいの時渡る。酵母も喜多さんがお得意の、14号酵母。
このお酒に限らず、これからの喜楽長が求めていくのは、品格、優しさ、品の良さ、美味さ、キレ。なのでたとえば喜多さんの看板商品、喜楽長辛口純米吟醸も0、5度ですが、度数を落としてあるのです。これは注目です。
濃惇旨口の滋賀酒も美味しいけど、こういう想いのお酒もええ。喜多社長の名言、チューリップ論のように、濃惇旨口も勿論ありやけど、喜楽長のような優しいたおやかな滋賀酒もあり、それぞれの味わいを、ぜひぜひお楽しみいただきたいです。