酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

ほのかとUNO

今回のお酒は悩みすぎました。

が若き中村杜氏と東副杜氏が渾身の想いで醸した2本にしました。

香の泉「ほのか」(竹内酒造) 日本晴50%精米 山廃純米大吟醸 生原酒新酒

多賀UNO(多賀酒造) 兵庫山田錦50%精米 純米吟醸火入一年もの

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お二人共、お酒造りがほんとうに好きでこの世界にはいらはりました。

中村さんは、今年初の試み、低アルでやや甘口の山廃純米大吟醸のお酒「ほのか」に挑戦。

低い度数ですが、お米の酸味と旨味のバランスがすばらしいお酒に仕上がっています。今までの香の泉とはまた違った新しい香の泉です。

 

東さんは 熟練者の高齢化の中 若手が中心になり、三百年続く伝統のバトンを受け取り、未来の酒造りの第一歩=「UNO」を。9号酵母で醸されたこのお酒は、できたときは荒々しかったのですが、タンクの中で低温熟成すること一年。しっかりとした酸味を舌の奥で感じながらも、角が取れて丸みのあるお酒に生まれ変わりました。

 

今回のつやこさんのチーズは、ウォッシュもブルーも柔らかいタイプですので、ほのかに寄り添いました。一方 エピスはクミンの利いたスパイシーなチーズで、ナッツとあわせて、そして干し葡萄のソースには UNOが合います。