上原忠雄会長のお葬式に行ってきました。
そしたら横坂杜氏さんがおられ、声をかけてくれはりました。
会長が、まずは山根杜氏のお米に惚れ、これでお酒を造りたい想いが実を結び、うまれたのが、たかね錦のお酒。横坂杜氏にも受け継がれている自分の造ったお米でお酒を醸す二刀流。
そして、会長は山根杜氏と二人三脚で、天秤搾りと蔵付き酵母の山廃という伝統製法への回帰、そして自家製米をあの時代にやろうとしはったことには、本当に本当に大きな意味があると。
このようなことを、熱く熱く語ってくれはりました。
山根のおやっさんを招いたときは吟醸酒を造りたいと言う想いをお持ちやった会長ですが、軟水なので、山廃に向いているということに着目しはった山根杜氏が会長を説得して蔵付き酵母の山廃に取り組みださはった。
ほんまに蔵付き酵母で醸すということは、大きなリスクもはらんでいるので、相当な覚悟がいります。そやけど信じてぶれずにこの道を歩まはったことはすごいことや。
横坂さんはこの秋で9造り目になるそうです。今も目はキラキラ輝いてはる。お父さんの、山根のおやっさんの想いは横坂杜氏や績さんたちにしっかり受け継がれて不老泉はますます独特の味わいをよりいっそう深め進化させていくのやと確信しました。
お父さんのお顔は、美しく安らかでした。合掌