酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

九十九藤

西條奈加さんの九十九藤 読み終えました。

最後の解説も私は密かな楽しみ。

今回は中江有里さんでした。

小説は一人でひっそり楽しむもの。

たった一人の心をはげまし、読み手のエネルギーになる。

そのエネルギーは読み手を通して様々に形を変えて世の中を循環していく。その循環は人の心を鼓舞し、幸せを発見させてくれる。

今回もものすごええ本 なんとも言えへん感動でした。

私も小川酒店という商売をしているので 心に響くところが沢山沢山ありました。

商売の極意や心構えは今の時代にも 十二分に通じるものやと思います。

お藤さんは見事な経営者。

やっぱり 生き甲斐やりがい 甲斐って大切や。

そして社長の下で働く人にとっても やりがいの喜びを感じてもらえるような経営をすることの大切さ。

人を見る目とは何か?

商いは人で決まる。

人を何より磨くのは仕事 働く事です。

それぞれが仕事を通して己を磨く。

それが仕事というもの。

商売というのは不思議と詰まった時にこそ、機が開ける。

藤、兵庫、太左衛門もお品もなんて素敵なひとたち。

西条奈加さんの時代ものの小説はすんばらしい。

波乱万丈の人生やったけど、大切なことを沢山教えてもろた。

至福の結末で 幸せ幸せ。

次は粂ちゃん御推薦 円卓!