酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

浅茅生さん

歩いて5分のところにある平井商店こと浅茅生さんの蔵に初めてお邪魔する。自らも杜氏をしながら「おいしいご馳走と一緒に召し上がっていただけるお酒」・・を目指して日々奮闘しておられるお話を聞いてこっちまで熱くなってしまった。洗い・酵母にたいする神経は並大抵ではありません。見学の方もひやひやしもって迎えておられるそうです。必死で作ってはるのがよくわかりました。それと今低迷している日本酒文化を元気にするために、飲みに行くときは必ず着物を着て行かはるそうです。なるほど、近江の地酒の試飲会でも奥様は美しい着物姿。ほんまにそやなあ。
歴史を刻んだ天窓。
和を文化としての切り口から発信していくことで、日本酒のよさはまた違った方向から見えてくるのかも知れへんなあ。ほんに地元やのに、暖簾の向こうに入ったのは初めて。実は、いつかこの暖簾をくぐりたくて、夢にも見たことがありますのや。暖簾をくぐると、そこには江戸時代の酒造り風景・・男衆が裸にふんどしを着けはって、木桶を肩に担ぎ走り回ってはる姿やった。ええ光景や・・ぷちゅぷちゅとええ音を立てて発酵中

木槽 

今日見た現実の平井さんも。また江戸時代とは違うけれど、ええもんを大事にしながら魂込めて作っておられるその姿が、古い梁にしみじみと伝わってきた。一番地元のお酒も大事に大事にしていきたいなあと、平井さん御夫婦の暖かいおもてなしを受けて思いました。

熱く熱く語る平井さん