酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

囲炉裏のある家

姉御の新居にて,80年の年月を経た松の梁の下で忘年会。おいしいおいしい手造りのご馳走・・・ぺろんぺろん(手羽先の炒め煮)・明太しめじ・水菜のサラダ・べっ甲色の三枚肉と大根の煮物・鰻の白焼きサラダ仕立て・蕪の胡麻汁・糠漬け・蕪の浅つけ・お葱と豚の味噌炒め・春菊と若布の煮びたし・スナックえんどうのサラダ・苺大福・・・しかもどれも野菜は自家製。そして美味しい滋賀県のお酒・・上原酒造木桶仕込み生・搾りたてのにごり・特別純米・・・・がまた囲炉裏の火で一段と旨い!!ぐい飲みの棚から好きなぐいのみを選んでよばれるのもまた嬉しい。囲炉裏を囲んで、この家を作らはったベストハウスの人たちと楽しい時間をすごさせて頂く。家造りも酒屋も同じ。私たちが目指しているのは、安くはないけれど(でも高くもない。まっとうな値段・・なので、安さを求めている人には申し訳ないけど・・・)本当に満足してもらえるものを提供すること。そして地産地消。お客さんに喜んでもらえると、この仕事やってて良かったなあとしみじみ思える。そのためにも時代の流れを感じながら、専門知識をもっともっと勉強して自分を磨かなあかんなあ・・そんなことを共感共鳴する。
ほんまに姉御の家はあったかい。ご主人も子供たちも早く帰りたくなる家なんだそう。お猿さんに畑の野菜を仰山盗られるそうやけど、そのおこぼれで人間さんが食べている・・それもまあいいやん。猿も可愛いねん。と言ってのけてしまう永野家の皆様。これには恐れ入りました。姉御のご主人の言葉にもしみじみ。「これからですわあ。囲炉裏の火の使い方一つにしても、日々の暮らしの中で少しずつこつをつかんでいく。人間と共に住まいも暮らし方も成長していくもんですわ。」なるほど・・・・そやなあ。ええ家族は、この家にてますます良い時間を刻んでいくのやろなあ。またごっつおうよばれに、この刻みに混ぜてもらいまひょ。ほんまに何もかもが美味しかった。最高の忘年会。

黒板に書かれた手書き居酒屋メニュ