酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

お初の試み・・・

うちのお客さんで、表現のとても上手な方がおられます。お酒にも詳しく、いろいろお聞きするとさすがのこんなメールを頂きました。こんな風に花嵐を表現するとこのお酒のまた違う魅力を発見することができます。ふと・・年に数回現われになる・・でも思えば長いお付き合いの大事な大事なお客様です。
花嵐・・・・
「口下手なんだけど、知れば知るほどいいヤツ」みたいな感じでしょうか。味わいが太いとか繊細とかそういうこととは別に、最初の一口目での印象が、どことなく人見知りしているような・・・言ってみれば思ったよりも強く主張してこない雰囲気というのでしょうか(ただし原酒なので旨みはきちんとあります)。ところが・・・舌から喉を通っていく頃に、お米の旨みがジワジワッと広がって語りかけるというところでしょうか。ただ・・・ちなみに・・・お店で「生原酒を熟成」とおっしゃっておられましたが・・・「生」ではわりと味が早くのってくる「花嵐」は・・・長期熟成はどうか??と素人ではありますが思ったりもします。

「火入れ」でかつ「一升瓶を新聞巻き」で低温熟成2年みたいなのは飲んでみたいと思います。個人的には「花嵐」・・・「生」よりも「火入れ」が好きです。あるいは、わりと搾って間がない「斗瓶囲い」あたりでしょうか。

竹生嶋のお酒のなかでは、一番、蔵元の気持ちが伝わってくるお酒と思います。
謙虚な味わいが良さかもしれませんけど、もう少し主張もあっていいような・・・ただし、これは一年ぐらい熟成させたら顔を出すかもしれませんが。

・・・ということで、小川酒店ではまずはリスクも少ないわずか3種類3ケースを、弐年(3年の予定でしたが2年に変更・・意味は特にない・・・んやけど)熟成させることにしました。この記念すべき寝かせるお酒に選ばれたのは、上の花嵐火入れもん・そして老泉 中汲み生・不老泉 備前雄町生・・以上3点。ガムテープできちんと梱包し日付けを書いて祈るように冷蔵庫の奥のほうに封印しました。まるでタイムカプセルを埋めたような気分。そしてこれは小川酒店オリジナルの限定のお酒になるのです。美味しゅうなってや2年間あばよ