酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

蔵めぐり

4月の朝市のお酒を探しに萩の露さんへ・・・・

専務さんからいろんなお話を聞きました。特に心に残ったのは もろみを引っ張る ということ。どんどん発酵を促進させて短期間で醸したお酒はとりあえずお酒にはなるけれど、時間を経たり燗をしたときに化けの皮がはがれてしまうのです。一方萩の露さんでは、今年はお米も気候もお酒つくりには良かったらしく、見事に思い通りに発酵してくれたそうですが、そこで後半じっくりゆっくり技術と五感をつかってもろみ日数をひっぱってひっぱって醸さはったそうで、なんとも深みのある杜氏さんも蔵元さんもが納得するええお酒になったそうです。それが今度の朝市に登場する萩の露吟醸純米むろか生原酒「ひっぱって・・・」とおっしゃる時の専務さんの表情がなんか熱く熱くこっちに伝わってきて気持ちよかったのでした。酒つくりに直接は関わっておられない蔵元さんもこんな風にご自分の蔵のお酒を語ってくれはるとやっぱり来てよかったなと思うし、またお酒にも愛着が湧いてきます。今年の萩の露はあらばしりも大好評やったし、乞う御期待です!