酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

ザイフェン村の人形

夫が目の下にくまを造りながらも一所懸命とりくんだ、高さ10メートルの
ドイツ エルツ地方ザイフェン村のクリスマスピラミッドをぜひこの目で見たく、尼崎のつかしんまで行ってまいりました。

なんて素晴らしいみごとなツリー!!特に2階から眺めていると 時がたつのを忘れます。

ここエルツ(鉱山という意味)地方は、鉱業で栄えた地域だったのですが、19世紀以降鉱業が衰えるにつれ、付近の豊富な森林資源を利用して、鉱夫たちが副業としていろいろな玩具を作るようになり、自分たちの身近な風景や暮らしを玩具の世界にうつしてきはったのだそうです。

ひとくくりにエルツのおもちゃと言っても、大きなピラミッドから小さなミニチュア・パイプ人形まで作品の範囲は広く、各工房もそれぞれ得意分野があり、独自性を持ったマイスター制度になっています。


動物の形をバームクーヘン状につくり、それを裁断して同じ形のおもちゃを作る「ライフェンドレーエン」の製作方法は、興味深く、本日夫はこのワークショップのスタッフになり、バンビのような駱駝を作って来はりましたわ



伝統を踏まえながらも、作品の奥底には新しい息使いも感じられ、その工房独特の「顔」がありその顔を見てどこの工房の作品かを推察するのが、また楽しみのひとつなのだそうです。

何かザイフェンの人形造りは 近江の酒蔵ととても重ね合わさります。小さいけれど、そのお酒を飲んだらこれはうちやで~ってお顔が見え隠れするし
伝統と新しい息吹きどちらもが大事なところも一緒やな。


今年はドイツ人に組み立ててもらいましたが、後の分解・・・来年の組み立ては夫たちがせなあかんそうです。そらたいへんや・・・・