酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

合宿所のようす

昨日は久しぶりに浪乃音の杜氏さん ひとし君と江戸の姉御と、汲みたてのお酒などを利きながらゆっくりお話させていただきました。、

造りの最中はここで寝泊りしたりご飯を食べたりする部屋で奥さんのきょうこさんも。

で、この夫婦めちゃおもろい!
私らがしゃべっている間、背を向けて料理中のきょうこさんですが、しっかり耳をダンボにして聞いてはって絶妙のちゃちゃを入れはります。

造りの時期になるとほとんど外に出ることもないし、友達から電話もかからない鎖国のような状態。なので甑倒しを迎えると、皆さん羽が生えたようにふわふわと飛び初めはるそうです。

歩いてすぐのところに自宅もあり、半分は自宅でも寝泊りされるのですが、お酒のことがもう気になってしゃあないので夜中に「やっぱり見てくるわ」と飛び出すこともしばしば。

でもこう言う大変な様子は夜中やったり明け方やったりなので、子供達が学校から帰る夕方は、おとんは昼寝してるかご飯食べてるかテレビ見てるか漫画読んでるかなので、まるで働くおとんを知らないのだそうです。

で、3兄弟のご夫婦とその子供達と後もろもろの人たちが集まると偉い人数・・・1数人・・・・の食を預かり、子育てもいろんな家事もこなすおかんも、さぞかし大変なことやろうな。これは子供たちもしっかり見てはるやろけど・・・

造りに関してはおにいちゃんの孝さんによう似て、ほんまに楽しそうにでもおにいちゃんよりリアクションは激しく・・・お酒を語ってくれはります。そんな話を聞いているのはほんまに心地よいものです。

めいり酵母の大吟をもろみの状態で利かせていただいたのですが、めっちゃ美味しい!しかもこのタンクは面白いようにうまく発酵が進んでいると。でもそういう絶好調で、しかももろみの状態で美味い!というお酒に限って、搾ったらいまいちやったとか、秋越したらへたってくるとか・・ということもあるので(逆もあり)こればっかりはわかりまへんわあと面白おかしそうに言うてはったのが印象的でした。

昨晩の姉御の新情報によると、搾りたてに関しては渡舟は袋吊りより薮田のほうが美味い!そうです。きっと袋吊りは時間を置いてこそ美味しくなるお酒なのでしょう。