酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

常燗ってあり?

このごろご来店のお客様

辛口のお酒を・・・と同じくらい燗はしません・・という方が結構多いです。

そういう方にお奨めが常温燗。

お猪口に注いでから5分10分・・そんな待てませんがな!という人もいらっしゃるかと思いますが・・これも微妙に温度が上がっていくという一種の燗ににはならへんやろか。

今回新登場の萩の露渡り船もまさにそんなお酒です。

注いだ時は綺麗なお酒やこと!・・それがだんだん変化してきて(ほんまは燗ざましが一番すきなんやけど)味吟醸の魅力が出てくるのです。

実はあるお酒ものすごおいしいんですが、永らえることができるかというとちょっと不安やったお酒・・・正直もうしますと七本鑓。

このお酒の吟吹雪 純米吟醸の新酒をお客さんがボトルに3センチくらい・・・・飲んでみなはれともってきていただいたんですが、これが絶品!新酒でこの味のりと上品さと奥深さはなんなん?富田さんに聞いたら、これは試飲用で、栓を抜いて3センチくらいになるまで時間をかけて・・・・空気とまろやかに融合して、たまたまええ按配になったんでしょう・・・とのこと。

これも一種の燗??

とにかく分単位週単位月単位年単位の時間がこなす日本酒芸術の美味しさは、酒米酵母とからみつつ、ほんに奥の深い世界になりにけりです。