酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

かじや村

吉田さんより新しいお酒が新発売されました。

なまえは かじや村。

吉田専務はかつて(笑)中学時代には駅伝・クロスカントリーで大活躍するスポーツ少年だったそうで、そのころの恩師平井さん(平井さんご自信もまたまた吉田社長を恩師として仰いではったのもまたご縁)、現在地元で肥料店とそして農家も営んでおられます。そして、地産地消を心に描いてはった吉田専務さん、栽培が難しいと言われる酒米山田錦を、ぜひとも地元・マキノ町で作って美味しいお酒を造りたい!と平井さんに相談されたのがきっかけで、得意先農家である吉原紘二さんに依頼され、地元産の山田を使った花嵐が誕生したのが八年前。

そして、昨年初めて、平井農産の自作地でも山田錦を作ることになったのです。ところが残念なことに収穫直前に、別の田で稲刈りをしていてコンバインのキャタピラーが切れ、修理に時間が掛かって刈り取り適期を逸し、少し胴割れが発生!

悩まれた末、無理に50%まで研いて大吟醸にするより、65%まで削って手ごろなお値段で肩肘張らずに飲めるやさしい純米酒を造りましょう!ということで純米酒かじや村が誕生することになりました。。それが今人気を呼び、注文が殺到しているそうなのです。

ラベルを作るに当たって、書は高島高校で書道を教えておられる、西川桂邨先生に。絵は平井さんのご自宅を福山聖子画家がスケッチ・・ということで素朴な味わいのあるラベルが完成しました。

ラベルもお米もそしてお酒も、地元の人々の良きつながりによって醸された新しい吉田酒造の顔です。

そういうと 吉田さんの契約農家の○○さんと親戚やとかお知り合いやとか、かつて蔵人として働いてはったとか・・・・小川酒店にご来店になったお客様が、嬉しそうに懐かしそうにまた誇らしげに言ってくださいます。それだけ吉田酒造さんが、その人と人のつながりを大事にしてきはったからこその今なのでしょう。

まさに優しいけれどもすっきりした味わいで、常温かごくぬるめの燗をつけるとまた新しい美味しさ。どうぞぜひとも一度お試しくださいませ。


 720ml 1360円 1800ml 2730円です。