久しぶりに矢尾酒造さんへ伺いました。
いつもながらに「うちは負け組みどす。」「昔は技術の矢尾 販売の喜多でしたが、今は技術の喜多 販売の喜多ですわ。」・・・・・などと、自信のないことばっかりおっしゃる鈴ちゃんこと矢尾社長。
でも∞語るのYさんのコメントなんぞには、きらりと目を輝かせてはったのを私はこの目で見ましたえ~実は御自分の蔵のお酒にものすごい誇りと自信をもってはるのです。おもろいことばっかりお話されながらも、こちらがたずねると細かな数字から歴史のことまで見事に答えてくださったのでした。
まるでトキのように絶滅しかけている越前糠杜氏の鈴正宗さん。(滋賀ではもうひとつ富鶴さんのみ!)
また能登とは違う良き味わいをもっている、大事な大事なお蔵さんです。
今年は暖冬の影響もあり、大吟・純米吟醸クラスが思った味質にならなかったため、サーマルタンクで寝かせるそうです。私も正直?の味でしたが、Yさんがおっしゃるにあれだけきっち造っていて、後に残る熟成を期待させる渋みがあり、そして味もあり酸もあるお酒なので、きっと低温でじっくり熟成させることでおいしゅう化けるでしょうとのことです。
反して、ものすごく評判の良かったのが特別本醸造。これはメチャ美味しい!吟醸酒やといわれても納得する上品な味わいのお酒。
この蔵はすぐに火入れ濾過してしまわはるので、今年こそはむろか生のままで抑えさせて頂くことにしました。このお酒はもうすでに美味しい飲み頃!もちろん秋あがりも期待できます。
今年は寝かせはりますが、サーマルには飲み頃の喜元盃(純米吟醸)も美鈴(純米大吟醸)もあります。これは、お米の味わいを生かしながらもするすると絹糸とがまかれていくようなうつくしい味わいのお酒です。
この蔵は喜元盃(純米吟醸)と美鈴(純米大吟醸)という上等でとっておきの時のお酒と、コスパに優れた素晴らしい 本醸造 鈴正宗 というメリハリの利いたラインナップが特徴。
小川酒店もがんばりますので、鈴ちゃんも自信を持ってがんばってくださいな。
応援団がぎょうさんやはりますのやさかい
見事な設備!
歴史ある建物