酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

薄桜

日曜日の蔵見学 第2弾は薄桜・・近江藤兵衛のお蔵さん。これで3度目の訪問になります。今回初めておやっさん・・・杜氏さんにお会いしてお話をうかがうことができたのがとても大きな収穫でした。この杜氏 坂頭宝一さんは、なんと一博の命名の由来になった二人の杜氏さんのお一人なのです。(もう一人が大治郎の杜氏 谷地博さん)
松の司のおやっさんとも今もとても仲がよく、週に3回はきはりますわ~とのことです。


さて利き酒。まだ大吟クラス、純米大吟クラスは搾れていなくて、純米と普通酒を利かせていただきました。

純米の70%と60%はなぜか前者がぴんくちゃん、後者がわたる君と名づけられまして、それぞれ好みが別れるところでした。私はわたる君が好みでしたが、ひよこさんとおけいはんはぴんくちゃん好み。ひよこさん曰く、ぴんくちゃんは横の広がりとともに縦の広がりも感じられると。しかも後がいじらしくきゅっと締まると。ほうっ・・・・・まだまだ修行が足りまへんな。

普通酒のむろか生がこれまた美味しい!が、もうすでに火入れをしてしまっていて生は後1升瓶3本のみ。おけいはんがその3本をしっかりゲットしてはりました。

今回すんごい嬉しかったのは、槽搾りが復活したこと。以前からちょこっちょこっと増本さんに思いを伝えてきたのが通じたのでしょうか?嬉しかったです。


今年のはまだ搾れていませんが近江兵衛の純吟の17BYを利いたのですが、蔵に行きたい!と熱い思いでおいでになったS君は「青りんごのような香が非常に印象的で、名古屋の「九平次」でもあの香りは出せない、と唸ってしまいました。」と大大大喜びしてはりました。小川酒店にならんでいるのはまだ16BYですが、17BYはシャープ。16BYはまったりとふくよかで私はどちらも大好きです。

楽しく実のある蔵見学でした。有難うございました。