酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

香の泉へ

なんと生まれて初めてうかがったのであります。

蔵開きは 間に合わず 後の祭り…にお ずうずうしく伺いました。すみません!
麹室の様子を あつかましく見せて頂きました。仕舞仕事です。以前は南部杜氏やったのが 今年から能登杜氏 濃口さんのお弟子さん中村杜氏に!南部杜氏さんは 自動製麹機を使ってはったんやけど、中村さんは とにかく手を入れて その勘どころを探りながら・・・・酒造りようではない 定規をつかって真剣に作業してはります。

一に麹、二にモト 三に造りと言われますが 中村さんは 一に麹 二に麹 三に麹なのやそうです。

普通もんの出麹

芳しい香り・・・明利 1901 それぞれの香り


さて 利き酒です。

左から特Aの山田の45%磨き。これはNさん曰く ぬる燗にするとたまらなく美味しいそうです。確かにお燗あがりしそうやし もっと置いといたら間違いなく美味しくなりそうや。さすが特Aです。

そして 特純9号酵母 そして 吟吹雪×日本晴の芳醇純米火入 さらに 中村杜氏が 大好きな今滋賀では消えつつある 五百万石 7号酵母火入 山田の22BY

お連れした 料飲店の大将が 芳醇純米火入にいたく反応してくれはりましてもうおひとかたも 特純に反応してくれはります。素晴らしい火入とは まさにこの事を言うのやろかと思わせる美味しさ。実は長いお付き合いですが お二人とも ここのお蔵のお酒は使わはったことはないのです!

笑四季さんでも 火入について色々話がもりあがりました。

滋賀は火入れが下手やと言われます。なぜか?タイミングと仕方。もあるやろけど 無濾過生は すっぴんで嘘がつけへんとは言いつつも フレッシュさや シュワ感やら おり である意味ごまかしがききますが 火入こそごまかしがきかへんのです。なので そのお酒がええお酒であるほどに 火入しても当然美味しいのです。

そんな話のあとの 香の泉の火入・・・・・・素晴らしいのではないですやろか。

とにかく玉栄も中村杜氏にとっては 初なので またもちろんこのお蔵でお酒を造るのも初なので 今までの酒造りを忠実に見習いながらも 今年の自由にしていいよの挑戦が このお蔵が初めて取り組む渡船なのやそうです。それと 先ほどの中村さんが 得意としていて且大好きな五百万石と7号酵母

今後の香の泉は ほんまに楽しみ

皆さん勢揃い。お酒はひとがつくるのやと 改めて感じました。それぞれに 熱いです。そして 一生懸命です。
一番左が 若き新杜氏 中村さん!すごい ええ感じや。