不思議なお客さんがご来店になりました。
手がほんまもんを選ぶらしいのです。
であれこれ持たれながら、お酒をえらばれました。
全く持とうとされないお酒もあったかと思うと、惹かれる様に思わず抱かれるお酒もありました。
こう言うことは初めてで、見ていてなんか不思議な不思議な感じでした。
特にこの方はお酒が好きなわけではなく、ただ人の思いや素材や自然によって出来たものに関しては手が自然と選んでしまうのやそうです。
本に載ってたからとか賞をとったからとか、有名な○○さんが選ばはったからというブランドではなく、選べる手なり目なり舌をもてるというのはすごい才能やと思います。
で選ばれたのが竹生嶋 金紋。いくつか吟醸酒や純米酒を持つだけではなく試飲もされたのですが、一番おいしいと絶賛されたのが 所謂 普通酒 金紋。しかも今年も昨年に引続き、能登杜氏の品評会で入賞を果たし(昨年は1位)、私自身も吉田酒造さんらしいほのぼのとした良さが一番生きているお酒やと個人的にも一押しのお酒でしたので、とても嬉しかったのです。
不思議なお客さん、ありがとうございました。人によっては不思議すぎてちょっと引いてしまう場合ももしかするとあるかもしれませんが、私はものすごく自然にありがたくてうれしかったのでした。
私に対して「心も体もむりはしたらあかんよ。そのままでええのよ。」と言うてくれはりました。
そしてそしてあさってはいよいよ朝市。
なんとこの金紋を売らせていただきます。実は全くの普通酒を売るのは久しぶりで、舌がますます進化している朝市のお客さんが納得してくれはるのかちょっと不安がよぎっていたのでそれとかじや村・吟花。
みな吉田酒造さんらしい、ほっと肩の力を抜いたマキノの風情ある湖岸を思わせるお酒どす。
どうぞおいでくださいませ。
なんとアフリカの打楽器奏者もおいでになりますよん。