酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

上原酒造 訪問記

11月の朝市は待ってました!の上原酒造なり。

秋晴れの湖西路を、あねごとあひるちゃんと出かけました。

懐かしいおやっさんおやっさんはものすごい野菜とともに蔵入りされたとこでした。この野菜が蔵人さんのエネルギー源。鹿やいのししと戦いながらも、ほんまにお元気そうでうれしいです。70歳なんて絶対思われません!そしてにこやかな社長さん。つけもん仕事に大忙しやのに、はやと瓜の浅漬けやら手造り味噌をもってきてくれはるお母さん。なんか ほっとする時間と空間。やっぱりええわあ。

さて皆から期待されてるだけに気合の入るお酒選び。


ひやおろし山廃本醸造は今年のより、断然一年もんがええ。熱燗にするとアルコールが立ちますが、その温度が徐々に落ちていくと味もやわらこうなってええ感じ。残っているのはわずかですがそれをゲット。

赤ラベル・そま天・中ぐみ・雄町の陰にひっそり隠れながらも、安心して飲める変わらぬ良さを醸し出す生原酒。この燗もおいしい!アヒルちゃんいわく、すっかり燗冷ましになったときちょっとバランス崩れたかなあと思っていたら、また命を吹き返しええ感じで落ち着いてはりました。Oさんいわく土壁のイメージの生原酒。4周年を向かえ、初心忘るべからずの意味も込めて、この不老泉の原点ともいえるお酒を今回はお出しすることになりました。

寿扇も熱燗がさいこ~!でもまたこれが冷めていくさまも素敵で、完全に冷え切ってからもまた新しいおいしさを作り出してはります。このどの温度対でも一貫しておいしい!のは安曇川山田錦のなせる業?これは速醸ですが、山廃と違って味のりが早く今乗りに乗ってるお酒です。

ということでこの3種類が朝市のお酒に選ばれました。あんまりおいしかったのでお母さんの手造り味噌も肴にお願いしました。茶色の熟成味噌もおいしいけど麹が生き生きしている新しいお味噌もおいしい!お聞きするとやっぱり50%山田錦の麹でした!なんちゅう贅沢。

今回は3本ともです。
でももちろん冷でもおいしいのですよ。(・・・となべさんへ)

お母さんのさりげない季節折々のしつらえがよろしなあ。