酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

虫などの話

少し前なのですが、絵本作家 川端誠さんが来滋賀ということで,konntyu今森さんのアトリエで小宴がありまして、私も恐れ多くもちょこっとお仲間に入れてもらいました。

虫の話はほんまに面白かったです。ふんころがし・・・スカラベアボリジニのミツツボアリの話。虫も神さんとつながってるんやな。薄学な私には驚くことばっかり。今マキノで里山塾をしてはりますが、よく昆虫を採っても逃がすという考えの方もやはりますが、今森さんは採った昆虫を標本にして死んでいくさまを見ることこそが、真に生命の尊さをを学ぶことになるというようなこともおっしゃっていました。なのでよくある昆虫イベントでされる、一人何匹まで・・という規制はせず、採り放題なのやそうです。というかマキノという所がそれだけたくましい土壌なんやということです。またアブラゼミはすすめませんが、春蝉が抜群においしいこととかも・・・いろいろ。

そやからマキノのお米でできた吉田さんのお酒も、美味しいんやあと一人納得。

お酒を造ることも絵本を造る事もどことなく似てるなあ。

造り手そして飲み手読み手。でその間に入るのが出版社や印刷業者や酒屋。造り手曰く、何もないときはそれでよいのですが、なんかトラブルがあったときの対処でその業者の真髄がわかると。なるほどなるほど、身にしみました。
お酒の場合、変な人が造ったら変なお酒。やさしい人が造ったらやさしいお酒。おもろい人が造ったらおもろいお酒になっているような気がするのやけど、絵本に関しては、ものすごいおおらかな画風の作家さんが、実は人前が苦手な気のめっちゃ小さい人やったりもして、その辺がまた面白かったです。

酒は人なり。本も人なり。

とにかく一所懸命嬉々とものつくりに取り組んでらっしゃる人の話を聞くのは実に面白いです。車の方が多かったのでお酒は不老泉 大吟醸が一本。華やかさはないけれど、でも深い味わいがあって横におられたお酒むっちゃ大好きの人と、ちびりちびり飲みました。旨っい薪の傍で・・・火て空気まであったかあくするんやなと思いながら・・・・・時々パンを木の枝にさして暖炉でちょっと焦げ目をつけて・・・・ゆるゆると時間が過ぎてゆきました。


川端誠さんはまこれまた、いてるだけで笑わせる人。無知な私でしたが、落語絵本も作ってはります。食べることが大好きで、あとうんちの本っちゅうのも興味ありまして、またその辺は勉強して(NHK連続テレビ小説 ちりとてちんも落語・・・はまりそう)なんで、じっくり日記にしようと思います。