酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

丸喜屋さん

浪乃音の帰りに寄った、辻さんを通じてよく存じ上げています噂のお酒屋さん丸喜屋さん。

つい先日場所も少し移動されて、考え抜かれた見事な新店舗ができてほやほや。

隣の芝生はめっちゃ青かったです。

天然木でできた開放感のある店内。クラシックが流れています。片面はずっと冷蔵庫。お見事!ご夫婦ともども熱心で蔵にはいつもお二人で行かれます。二人ともが蔵に行ってその臨場感をお客さんに伝えんと、聞きかじりでは意味がないと。とても仲のええ、でもそれぞれに凛とした考え方をお持ちで、ほんまによう勉強してはります。試飲コーナーも充実。一升瓶用の布袋も時代にもようあおうて、これはええなグラスもいろいろあり、参考にしたいことがここかしこにありました。

多分この移転新築をきっかけにいろいろ絞り込まはったんやろうな。缶チューハイも、月桂冠もワンカップもございませんでした。でビールはベルギービールがずらり。うちももっともっと絞り込みたいけど、なかなか、これがそうはいきません。

またご主人の言葉も印象的。「今はええ時期やなあ。搾りたてのお酒と時間を経てまろやかになったお酒が並ぶとき。こうして並ぶとどちらもがよりいっそうおいしく感じられる、ほんまにええ時期やなあと思いますのや。」ほんまや。年明けから春先まではそんなええ時なんやな・・わかっていたつもりやけど新鮮に頷いていた私。

数年前、プチ改装のデザインをある方に頼んだんですがその方が、「中途半端な改装をするのやったらやめときなはれ。するべき時がきっと来るさかい、その時にちゃんと全面改装したほうがよろしいやろな。」と言ってくださいました。今はないものねだりをせずに、あるもんで工夫してぼーちぼちまいりましょう。