酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

アトリエ北国 染織展 最終日

今日が最終日、私は朝から当番でした。

藍染体験(はんかちを絞り染めしますねん)はおかげさまで大好評!ひっきりなしにお客様がこられ、気がついたら4時。それぞれの絞り方を見させてもろて、また染めてる間、大阪のおばちゃんの井戸端会議を聞かせてもろて、立ちっぱなしやのに疲れも吹っ飛ぶくらいおもろい時間でした。

今回の作品展で一番実感したのは師匠の腕。やっぱりすごいです。もうもう・・・・・・たじたじでした細く長くですが、この師匠についててよかったです。で、今回ええデザイナーさんと出会われ、先生が厳選された布地を集中して染めはりまして・・・その風合いと色と柄いきを見て、そのデザイナーさんが服に仕立て上げはりました。今日そのデザイナーさんもおいでになっていたのですが、いかにその人を素敵に見せるか?とてもよく考えてはりました・・特にこれからますます増えるふくよかなご年配の女性をターゲットにしたデザインは、細かな腕繰りや襟や後の裾にそれが生かされていて、お話を伺うとなるほどと頷きました。
決してお安くないお値段でしたが、今日見たらほぼ完売!

私の場合酒屋なのでこれはお酒も同じやと思いました。どんなお米や酵母を使って、そしてどんな精米歩合でどんな形でどのように醸していくのか、そしてラベルやお客さんに訴える言葉も添えて・・という流れは染にもお酒にも相通じるものがありました。


先生の考え方は日常です。なんでもない普段に着心地のよいそして美しい色の服を着て、ええ器を愛でて、美しい音楽を聴いて(音響もプロ顔負けなんです)・・そんな居心地のよい 美しい空間に時間。これって究極の贅沢やと思います。そしてそれは決してブランド志向ではなく、ほんまもん志向なのです。


鈍くさい私にしてみれば、ちゃんとできるんかいなと周りをひやひやさせる超ハードな1週間でしたが、無事に終えることができ、ありがたい充実感満タンの時間となりました。
ありがとうございました。


つたない私の作品どす。
ペパーミントのような色は蓬。その他はヤマモモとえんじゅそして茜。