酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

宮本さん

太田酒造さんの宮本さんが配達にお見えになりました。

新しいお顔や。少しお話をしていて・・・・あっ!うわさのワインに造詣の深い・・・ワインの某有名会社におられた人はこの方かも・・・・謙遜されていましたがきっとこの方です!

地酒の祭典の際購入された七本鑓エイテイについてこんな話をされました。

あの後ご自宅でお客さんを招いての晩餐会がひらかれまして、まずはあの死ぬまでに一度は飲んでみたいクリュッグの親戚にあたるアルフレッドグラシアンに魚介のジュレを・・続いて富田酒造のエイテイにわかさぎのフリットを合わされたそうです。(メニューに目が点になっていると、奥さんもフレンチのお店を手伝っておられるとのこと。おふたりとも食べること飲むことが大好きな様子です。)アルフレッドグラシアンは 飲んだときにはすっと入り、あとの余韻が長~く続き、エイテイは最初はがつんと存在感を見せたあとは潔くすっと切れる・・・この対比が非常に面白く、楽しい時間やったそうです。またわかさぎの腸の苦味がエイテイの酸味に大変よく合ったと。日本酒は価格的にも驚くコストパフォーマンスに優れていて、値段的にはグラシアンとエイテイは雲泥の差やのに、決して引けをとらないおいしさ・・・これは拍手喝さいもんです。

で一番感動したのがソムリエや営業がいくらがんばっても、汗水たらして葡萄やお米を育てた人、そしてそれをおいしいワインやお酒に育て上げた醸造家・杜氏には絶対かなわないということ。酒屋もうれしそうにお酒を語ってはいますけれど、改めて杜氏さんや蔵人さんに対する畏敬の気持ちを絶対失ったらあかんなあと思いました。

そういうことをものすごくわかり易く、またきらきらした表情で語らはる宮本さん。先日の朝市にも早速お越しいただきうれしかったです。そしてご自分のもってはるワインの知識や想いを、日本酒と上手に絡めながら話されるのがまた興味深かったのでした。

日本酒とワイン どっちもまだまだまだまだの私ですが、宮本さんとの出会いもありがたく、そんなご縁を大切にしながら、ぼちぼち歩いていきたいと思いました。