酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

樽熟成の神秘

生まれて初めて大山崎にあります サントリー山崎蒸留所に行ってまいりました。

友人から一押しやとすすめられていて、ようやっと実ったセミナーのテーマは
樽熟成の神秘。

樽は単なる入れ物ではなく、おいしいお酒になる大事な材料。

ウイスキーは新酒で飲まれることはなく、最低でも3年そして10年うん十年と樽の中で熟成して、そして出荷されます。日本酒よりもさらにさらにスローフード。そして熟成年度の違いを試飲させていただくと、やっぱり12年もんは奥行きや余韻が違います。すばらしいブレンダー輿水さんの名言・・軽い香りから重い香りが多種多彩に連続的に流れていく。山崎本来の骨格を崩すことなく、華やかさにも奥行きが与えられる。などなど・・・・細やかで日本人らしい言葉の温かさを感じます。

蒸溜釜。鳥みたいにも見えますが、驚きました!この形が一つ一つ違っていてこの微妙な曲線の違いにより、さまざまな味わいのウイスキーができあがるのです。樽の木の材質、大きさ、置き場所、熟成年数、以前その樽で寝かせていたお酒の種類などの要因で、樽ごとに味わいや香りの個性が生まれるのです・・・圧巻!

ほうっ・・・・・小川酒店の正面のショウ ウインドウにはいろんなレアモンが並んでいますが(中身が空っぽやったり年期がたちすぎて味が保障できなかったりですが)、もう一回じっくりみてみまひょ。

今までウイスキーにはとんと興味がなかったのですが、この世界も奥が深いんやなあ。小川酒店ではウイスキーといえばほとんどスナック行き。すんませんがただのモノとして配達させてもらっていた感がありましたが、前よりもっともっと心を込めて配達させていただけそうや。誘ってくれた友人さん、ありがとね~。