酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

浜大津こだわり朝市 不老泉の巻

今回はお馴染みのお客さんが酒米の田植えやったり新世界 卍固めのイベントやったり・・総じて人は少なかったんです。でも思わぬお客さんもおいでになりました。大昔に二人で琵琶湖一週した・・あの頃は学生やったひよこちゃんが 立派なそして素敵な社会人になって車で岐阜から来てくれはったのです。道灌の期待の新人さんもなんと八尾からご家族で・・・・山田錦さんはまさに散髪したて!!のまるで今日の不老泉のようにキレのいいお姿で登場してくれはったのも楽しかったです。

予想通り 酒母四段がダントツ売れました。これから試飲していただくと皆がこれを買われそうなので、順番も最後にしたりして・・・・新酒であるにもかかわらず、酒母を掛けているということで しかも山廃なので深い豊潤な味わいに皆笑みを

がしかし、このおいしさで影を潜めるかと思われた雄町純米吟醸と山廃純米吟醸ひやおろしもちゃんと存在感を見せてくれました。料理人さんがこの2種をよくお買い上げになったのです。

藤井君もしたことのない雄町の熱燗は 姉御によるすばらしいお燗に拍手喝采料理人Kさんの彼女の 雄町の変貌ぶりに感激しはったお顔は今も脳裏に焼きついています・・って大げさやけど。藤井君はお酒もお米も作ってはるので、この雄町の難しさと高価さと品格をよくご存知なんでしょう。これは別格ですわ~と言うてはりました。ひやおろしは、藤井君もお墨付きの燗上がり。燗幅も広いのですが、不老泉のお酒は全般に中途半端なぬる燗よりもきりっと高めに燗をつけたほうがよりおいしいように思いました。

久しぶりの不老泉の巻。濃~い山廃ばかりの3種の3兄弟でしたが、美味しい!!!はもちろんのこと意外にすっきりして飲み易いというお声も仰山頂きました。これは旨みを持ちながらもスパッと切れるその後切れのよさがそう感じさせたのやと思います。

藤井君は大きな目でお客さんの質問に一生懸命答えてはりました。そして「今お燗でうまいのは山廃の大吟醸やなあ~」と、いかにも美味しそうに一言言わはっただけで、それをほしい!と若者お二人が一升瓶でお買い上げになったとき、藤井君って不思議な人やなあすごいなあと思いました。そして京都からいらしたそのお二人さん、実に実に満足げに楽しそうにお帰りになり、それがまたうれしかったです。前回お越しの際、店頭ではなくちょっと下がったところでマニアックなお客さんとこ~~~い話をされていた専務さんと藤井君のそれぞれのキャラがこの不老泉のお酒を醸してはるのやなあ。

沢山の美味しいお顔にお出会いでき、大変実のある時間でした。ありがとうございました。