酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

辰砂

続いて・・・

この日の参加者は12名。鷺さんご持参の12個の寛次郎さん作のお茶碗にてお茶をよばれました。寛次郎さんの 故郷 安来伝来の○○流ではない、大らかな町のお茶。
くじを引いてその順番でお茶碗を選ばせてもらいます。そして今度 手塩皿は逆の順番・・12番から選んでいきます。

どの器も惹かれましたが、私は辰砂(釉薬の名前)。この色好きやっ!というのはまるで日本酒で言うたら亀の尾みたいに、簡単でない釉薬。発色がとても難しいので余慶に惹かれる色。寛次郎さんもいろいろなことに果敢に挑戦されましたが、特に生涯かけて辰砂という手ごわい釉薬にかなり一所懸命に取り組んではったようでした。和菓子を入れたところ。ぴんく尽くし友人も選んだのは辰砂でした。これは雰囲気のある上絵付けが呉須(青色)と共に施されています。左の渦巻き模様のお皿もええなあ。

有名になり、簡単に手に入らなくなった寛次郎さんの器なので贋物も出回るようですが、銘も入っていない器・・・見分け方の秘訣はちょといびつであることらしいです。大らかでのびのびとした作風ゆえ、完璧の一歩手前・・ちょっと愛嬌でえがんでいたりするそうです。
ますます好きになります。

なんて素敵なお砂糖入れやこと!蓋もんは寛次郎わーるどです。どの器も回していただいて触らせてもらえました。ああ、幸せや。魚の図柄も愛嬌良し。

これも寛次郎さんオリジナルの四文字熟語。ええ言葉や。さあ、今日もがんばろっと