酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

不老泉×あっくん

あっ君はお酒の話の中で不老泉の槽が綺麗・・・ものすご神経使ってはります・・・みたいなことを言ってはりまして、思い当たるのは 柿渋を毎年柿渋専用の作業服を着て塗ってはったことやろか・・・・・・と思いつつ??疑問?

そして今日不老泉の藤井君が配達にきはったので、聞いてみるとやっぱりそうらしいです。

おそらく、木槽に毎年柿渋を塗っているのはうちだけちゃいますか?とのこと。

昔薬品がなかったころ 滓引きのために柿渋を入れてはったこともあるそうな。

それだけ お酒にとってエエ働きをしてくれるみたいです。(ただしお蔵によっては 蔵癖でよくない方向に働いている場合もあったらしい)

昨日、姉御がかつてご出演になったNHKふるさと一番にて日光東照宮の匠の技が紹介されていました。紅葉もまさに見ごろで画面からも歓声をあげたくなる美しさでしたが、匠の岩絵の具を丁寧に塗らはるその仕事振りも圧巻でした。なんとお客さんには見えない所にも同じように丁寧な仕事が施されていました。また漆を5回も塗り重ねてさらにその上に金箔を施すのも す ご い手間暇。これも 見えないけど大事な作業。

結局はお酒つくりも 目には見えないところでいかに 手間隙と時間はかかるけど必要で深い・・・ほんまもんの味わいを醸せるかということなのかもしれへんなあ。

山根のおやっさんが、しつこう柿渋塗るように言わはるらしいです。

さていよいよ その不老泉のさらにスローワーク・・・木桶ひやおろしが入荷しました。不老泉らしい こくのある旨みが魅力的です。しかも4合瓶1315円とコスパに優れております!一方 純米吟醸ひやおろしにつきましては、さらに一年前のもんを置かせていただいております。どちらも美味しいです!天秤搾りもしかり・・・その奥に見えるのが 柿渋を塗られた木槽。