酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

里山みらいじゅく ぼけ酒の巻

よう花梨酒などの果実酒はききますが、ここ仰木は花梨があんまり育たないのでぼけ酒が盛ん。でこのお酒がむっちゃむっちゃ美味しいんやそうです。
しかもホームセンターで売っているのとは違い 在来種のぼけは 香りや味わいがもう抜群に旨いそうな。
で地元の人たちは 盗られへんように短く短く育てて、そのかぐわしい香りと味わいを堪能するのが何よりの楽しみ・・

整備が進んでいくにつれて 在来種のぼけが無くなってきたので 一所懸命植え替えて育ててるんやけど またこの根っこの太長いこと!なので なかなかつかへんそうです。

せんぶりという植物も おじいさんから 体にええとよう飲まされたけど 今はなかなか出会えへんのですわ・・などと言わはるのが 84歳のしんいちさん。くわしい~~~~~!

しかも話をするにつれて 声も肌もつやつや輝いてきはりますがな。きっといろんな懐かしい思い出が蘇ってくるんやろな。ほんで埋もれていた知恵が掘り起こされてくるんやろな。

こんな話は皆 受け売りですわ。先祖からの、そしてじいさんやばあさんから自然に教わってきた受け売りですわ。でもこの受け売りこそが伝承なんやな。

このイベントでは午前中は 今森さんと里山を歩きますが、100人の人と今森さんが歩くのは無理。で 昨年大好評やったんが 地元の長老さんやおばあちゃんのお話。今年は午前も午後も通して150人に設定し 地元の人達に散らばってもろて 語ってもらうことが目玉です。お酒語りと醸しと私のイベントと同じや

長老さんも 田んぼ仕事をしていると 外から来た人が偉く熱心に聞いてきはります。ほんで住んでるもんにはわからへん魅力を外部の人に気づかせてもらいますわ・・・としみじみおっしゃってました。

私も同じ大津でありながら知らんかった仰木を今ちょっとずつ 深く味わえるようになってきました。これは紛れもない 自然とともにそこに住んでいたり愛しているの存在があるからこそなんやと思います。