酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

里山みらいじゅく 茅萱

棚田をどうして守らないといけないのか?それには、棚田米・・・お米だけを見るのではなく 大きな視点で見ることが大事。

今生物の多様性・・・と騒がれているけど 理科の苦手な私にはいまひとつ理解できひんかった。それを今森さんはむっちゃ分かり易く語ってくれはった。

琵琶湖ホテルさんでは2002年より、お客様に地元の美味しいものを召し上がって頂くことが琵琶湖をとりまく自然保護に繋がるという「里山の食彩」を展開してはります。このことで生産者を守り、里山保全にも寄与することになり、また保存や輸送のコストを必要としないため地球に優しい・・・この延長線上の展開として、企画されたのが「山野草プロジェクト」。

一昔前は多様な生物の宝庫は熱帯雨林やったけど 今注目されているのは田んぼ・・特に棚田にある”あぜ”。いままで 普通の花壇やったこの場所に 四季折々の花やそこで命をはぐくむ虫たちの姿を見ることができるあぜを 再現しようという素敵な山野草プロジェクトが生まれたのです。
 
キーワードは茅萱(ちがや)。ねこじゃらしに似たイネ科の植物。この茅萱は おみなえしなどの在来種と共存共栄できるすばらしい植物。しかも土手を強固にする働きも持ち備えているのです。なので 琵琶湖ホテルの前にももちろん茅萱が植えられています。

自然に逆らったために失ってきた自然に対して 今度は人智で 絶滅しそうな生態系を復活させよう!と。一握りの種籾から渡船を復活させはったように 絶滅しそうな植物も復活しそして育て広めよう・・・

そして それをぜひとも次の時代を担う子供たちに伝承していきたい。長老さんおっしゃるに、今の子供らは外に出て汗をかかへんさかい、次第に汗腺も退化してきちょる。わしらはパソコンもなんも出来ひんけんど、汗をかくことは誰にもまけへんくらい上手やわいな。これもええ話や・・・・今森さん そして長老さんぶらぼ~