酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

森の翠

神開の海老蔵さんに 朝市100回記念 普通酒の話をしましたら こんなすてきなドラマを語ってくれはりました。

海老蔵さんが某百貨店のバイヤーをしてはったとき やっぱり普通酒に熱い想いをもってはりまして 感動する美味しさにであわはったのが 森の翠と言うお酒やったそうです。

 「森の翠」は愛媛県伊予三島市の篠永酒造さんが醸しているお酒で、生産石数が250石という極小生産の零細蔵ですが、四国でただ一人の女性杜氏 宇高育子さんが醸すお酒だったのです。宇高さんは娘さんでもないのですが酒造りにはまり 情熱をもって醸してはりまして そこの普通酒が それはそれは素晴らしい味わいやったとうっとりとおっしゃいました。が、あるとき 急に廃業・・・・・となり まるで夢みたいにこのお蔵は無くなってしまったのでした。育子さんは 子育て中でもあったので 子育てが一段落したら 再びどこかのお蔵で酒造りを再開しはるのではと。

ほんで 私らがお酒決めの会をするその日に こtれは普通酒ではありませんが 話のネタにと森の翠の山廃のお酒をもってきてくれはったのでした。

お燗をつけると 深い深い味わいになりました。今は亡き貴重な森の翠のお酒をありがとうございました。

それにしても 日本酒にはいろんなドラマが繰り広げられるんやなあ。

森の翠の普通酒って どんな味わいやったんやろ???