酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

京ことば  源氏物語

小川酒店の常連さんAさんご夫婦が企画された素敵なイベントにお誘い頂き 思わぬプチ旅行をしてきました。

ちょっこししか知識もなかった 島原・・・・にある 角屋。

ここは 江戸時代以降公許の花街 単に遊宴にとどまらず、和歌俳諧のの文芸活動の発信地・・いわば文化サロンとなっていたところやそうです。

が・・・ほんまに 京都駅から歩いたんですが かなり一足も二足もありそんな立地の問題もあって、この花街は祇園に移されてしもうたようです。

西本願寺を超えて ようやっとたどり着いた門をくぐると 風情のある石畳・・かつての賑わいを想うと なんかどきどきしました。

唯一のこされているのが この門と

置屋揚屋に大夫や芸妓を派遣するところ)。

この 輪屋は今もつかわれているので 見ることはできませんが外見からでも ええ感じや。

そして 揚屋(遊宴の場)である角屋の中戸口。


そして ここでまずは香道についてのレクチャーがありました。平安時代 光源氏たちは 匂いでどの女性なのかわからはったんや。聞香炉の灰の上に銀葉という雲母の板をのせて 香を聞くのです。 源氏物語を紐解きながら、お香と雅の世界を堪能。きゃらは なかでもとりわけ高級な 日本では入手不可能な香木。実際さわらせてもろたんやけど ほんま軽い。香りの世界は 量より質なんやて。

・・そののち 山下智子さんによる源氏物語 女房語りが演じられました。

雅な京ことばで語られていく今回の語りは有名な桐壷。だんだんと窓の景色がマジックブルーに彩られ 平安時代にワープしたみたいな不思議な気持ち。

建物もそれは歴史風格を感じさせる素晴らしいものでした。天井板が網代組になっています。昔は電気もないので 蝋燭をかなりぎょうさん灯してはったようで それにより壁や天井などが真っ黒に煤けたのです。

坪庭



臥龍松がみごとな庭

まだまだ こんな身近に未知のええとこがあるんやなあ。

Aさんのおかげで ええもん見せてもらいました。有難うございました。