酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

浅茅生 利き酒の巻

肝心要の利き酒

イヌガオちゃんなんぞは うっかりヨーグルトを食べたはったばっかりに 蔵見学はあっさり諦めはって なんと利き酒のためだけに豊中からきてくれはったのです。

ありがたいことや。

ほんで いろいろありましたんや。

何がでてくるのかと思いきや とっても楽しいにごり酒が登場・・
しかもペットボトル!これは 爆発を防ぐための 手段。色々な事件をみてきたので たしかに名案やと思います。

その 吟吹雪の純米と 山田錦吟醸の2種類がこれまた 全然ちがいますのや。

純米はヨーグルトみたいに 乳酸たっぷり。じっくりちびりちびり楽しむある意味 にごりの通向きの めったにお目にかかれない 珍しい濁り。そして 吟醸は きりっとすっきりなので 飲みやすいのですいすいすいすい飲んでしまって 翌日お風呂に歯ブラシが浮いてそうなそんなお酒。

どっちも朝市でだして飲み比べて頂きたくもありましたが、絞り込むことになり 通向きのお酒の純米にごりとなりました。

後も迷いまして、恒例の無圧搾りシリーズ 渡船純米 吟吹雪純米 山田錦だけは吟醸・・・どれも 美味しいのですが、一番飲み頃とみたのが 酸と旨味のヴァランスが良い渡船でした。ところが 蔵見学をしてもどってきますと イヌガオちゃんときたいちゃんが吟醸がおいしなった!!とのこと。ほんまに まあるくなって 可愛く変身していますがな。

なので 渡船もたしかにええのですが、この山田の吟醸に決定しました。

そして 最後がお燗あがりする火入もん。

これは渡りもよかったのですが、これまた山田くんの純米がバランスええ。いろんなお料理にも合いそう。

・・・・ということでこの3種類が3月の朝市を飾ることになりました。

ちなみにOさんが 以下のような名文を以前送ってきてくれてはります。

山田錦」(火入れ)。
直球勝負でしたね。どうどうたる「吟醸」でした。特に書かれてはなかったけど。素材をきちんと活かして、奇に捉われず、優しくしかし、しっかりと。しみじみ美味いと思いました。

「渡船6号」。
田上の米なんですね。大石の東ですね。信楽に繋がる、谷間の田園風景を思い出します。これも吟醸山田錦より、貴賓の有る(含み)香が、私の好みです。上品で高貴。清々しい。

山田錦」が西洋花壇としたら、「渡船」は日本の花卉。

「浅茅生」のお酒は、しっかりした味と温もりですね。

ほんまに 素敵に上手に表現しはりますな