酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

キレが良いということと そっけないということ

きき酒会の話しの続き。

今回 他府県のお酒も沢山ありまして 興味はあったんやけど全く回れず。

一通りまわらはったFさんが 他府県の味わいはええのやけど あとがあまりにもそっけなく 余韻が無いのですわ。やっぱり 滋賀の日本酒は余韻が魅力やと・・・

ワインにはない言葉ですが 日本酒はよくキレが良いと言う言葉がつかわれます。
造りの確かさを感じる、心地よくすうっと切れるというのが キレ良しといわれまして この場合 余韻は余韻としてちゃんと感じられ、キレが良いことと そっけないとうことは反対で 微妙なニュアンスの違いがあるようです。

逆に 口の中に雑味が残る・・ちゅうのが キレの悪いことになるのかも。

今宵とあるお酒を頂きました。実は試飲会の時には あんまりぱっとせえへんだお酒。それが こうして おかずと一緒によばれますと なかなかいけるやん。それが お燗をつけますと そっけなく切れてしまって なんか残念。そうか これがFさんの言わはったことなんやと納得。

そして お燗がさめてくると なんかもた~っとして 欠点が見え隠れ。それが お燗冷ましになると またこれいけるやん。と不思議な流れとなりました。これは 飲み方もピンポイントの要注意のお酒やなあ・・・・・・

まあ人間にたとえると なんかようわかるような気がします。

日本酒も人間もおもろいなあ。