酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

草木花のこと

小川酒店は1月から3月の頭にかけて 外壁を塗り替えました。

その間 あちらこちらの植木を部屋の中に移動させなければならなかったのでした。その間に 死んでしもうた花もありました。
そしたら、沈丁花(義母さんから) クリスマスローズ水仙ムスカリ(花植え叔父さんの義弟さんから) やちよさんから名前を忘れた花・・・と 丹精込めて育てはった苗を頂いまして、嬉しい。

いよいよ塗り替えも終わり、ちょっと派手やけどリニューアル。

で草木をようやっと 元の位置に戻しながら、日々の暮らしの中で 土と触れ合う時間がいかに私にとってだいじかといいうことを改めて想いました。

水をやったり手入れしていたりすると、得も言われぬ心地よさにつつまれて、いろんなことがリセットされて自分にちゃんと戻れる感じがします。ヨガに似た感じかな?

そんなことを感じていたら 日登美ワイナリーのことで資料を創らなければならなくなって、岩谷さんのブログを読んでいたら、むちゃ共感する文章に出会いました。

私も酒屋をしながら農業人でありたいと思っているので、とても頷きながら岩谷さんの言葉にひとつひとつ反応感動!以下がその文です。日登美さんのHPから 引用。

私は醸造人である以外にも「農人」でもあります。寒い冬を越え、新芽の息吹に期待を膨らます春、圃場に咲き乱れる可憐な葡萄の花の薫りを楽しみ、いよいよ盛況なる枝の新葉。可愛らしい葡萄の房も夏の陽を浴びてすくすく成長し、秋には色付きワインの作業を誘う。その間には色々な鳥や虫、雑草に出会い戦い共存し、色々なインスピレーションを与えてくれます。この「陽」「風」「雨」「土」の感動を日本人ならだれもが同じように感じ、その年の思い出がつまっている事でしょう。その中で生まれた原料でワインを作りたい、あの時感じた「陽」、アノとき感じた「風」あの時感じた「雨」あの時感じた「土」の匂い。それを感じたら日本の原料でしかワインは作れなくなりました。酸っぱいなら酸っぱいなりの理由もあるし、濃い旨味のワインができたらその理由は必ず原料に託された「1年」が表現されています。敢えてその託されたものを変化させて味作くりはしたくないししようとも思いません。「にごりワイン」=「農」=「食」であるためにも必要以上の事はしたくないのです。いずれにせよ、「国産100%」は、単純に私の生きた1年がより身近な距離感で感じられるもので作りたいという思いが全てなのです。特に滋賀県内では契約栽培を数年前から行っており、そこで出会える「農家」の方の熱心さに感動もし、意見もズケズケいいながら切磋琢磨していく姿。楽しいばかりです。今はまだまだ日本という国土の中での「身土不二」ですがその距離をどんどん縮めていきたいなと思っています。もう一度言わせて下さい。国産原料100%は「安心安全」が当たり前であり、商業的に利用するのは間違っています。ヒトミワイナリーの「国産100%」にする理由はひとつ。原料に託されたその年の「全て」を理解し、そこから発する果実からのメッセージをワインにしたい、それだけです。(2012.10.02 岩谷)自然の中で育つ葡萄の樹。その葡萄を使ったワイン作りにはワインの歴史の原点が見えます。収穫の歓び・醸造の歓び・飲める歓び。この為に自家農園で葡萄を育てています。

ものすごく 素晴らしい哲学やとおもいます。原料に託された一年を理解して そこから発する果実からのメッセージをワインにしたい。これは 日本酒も全く同じやと思います。なかなか難しいけど これは大事なことや。

奥の深いものばっかりや。そやのにせんなんことは盛り沢山。とりいそぎ 消費税増税後の値札書きと ほんで在庫表の作成。ガンバや!