酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

チエロ アルト

日曜日に魅惑の時間を過ごさせて頂いたお店の名前は チエロアルト。有名な草津の金沢酒店さんの息子さんがやってはるお店。まえから聞いてはいたんやけど この度初めてお声をかけて頂いたのでした。

瀬田川湖畔の こじんまりとした とても素敵なお店。夕暮れ時やったので マジックブルーの暮れていく空気感がなんとも素敵。

パンもパスタも皆手造りで とても美味しいお料理でした。

また地元の食材を大事にしてはって 海のものは使わず すべて琵琶湖のを。野菜も地元産ばっかり。

前菜はサルシッチャ(イタリアのソーセージ)、豚のコッパ(ゼリー寄せ)、こごみのマリネ、生ハムのブルスケッタナマズのマリネ、小鮎(というより稚鮎サイズ)のマリネ、フリッタータ(イタリアンオムレツのこと)、うまい菜のマリネ、パンツァネッラ(パンのサラダ)。こういう イタリアンの言葉を知るだけでもドキドキ嬉しい。

デジカメを忘れたのが残念。

伊賀のイタリアンといい 今回のチエロアルトといい どっちも感動したので、今イタリアンブームが私の中できらきらときらめいています。どれも 平凡なシュフでは再現不可能なものばかりでしたが ちょっこしシェフにも聞きまして 家でもやってみました。

まずは パンサラダ・・・パンツァ・ネッラ。貧しいトスカーナで、残って硬くなったパンを美味しく食べられるように生み出された郷土料理なんやそうです。エクストラバージンオリーブオイルの風味とワインビネガーのドレッシングのさっぱり感が。一日置いた方が美味しい。

うまい菜のマリネ。造り方を聞いたら 蒸すのが好きなんですわ~とのこと。そして蒸した後 マリネに。
これもトライ。蒸すということは偉大や!と再確認。

メインは本格的なジビエ料理で サマージビエっちゅうご馳走でした。これも全く異なるものやと思うけど とにかく頭がイタリアン大石産の鹿肉が冷凍してあったので 赤ワインでくつくつ煮込みました。チエロアルトでは白いんげん豆が添えてありました。せっかく柔らかく煮込んだのに、母は鹿というだけであんまり食べてくれへんので、翌日はこっそりこんなふうに変身しました。

しばらくは うちの食卓にイタリアンもどきが並ぶことと思います。ご家族のみなさま すんませんがよろしゅう。

以前マンボウさんでのあひるちゃんのお酒の会で イタリア人みたいな恰好をした青年がもってきてくれはったサルシッチャが不老泉に笑うほど合うて 感動感激したことが思い出されました。

とにかくイタリアンには日本酒!がよう合います。

とても美味しいココロのこもった本格的なイタリアン ごちそうさまでした。金澤シェフもその奥さまも とてもええ感じのかたでした。また 日本酒を持ち込ませていただき ありがとうございました。誘って頂いたかたは さすがちゃんと どのお酒もシェフのために残してはりました。