酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

よしのぼりと遊有水

よしのぼりは 愛しいユニークな魚で、かばたに侵入する まさに琵琶湖の水と人と自然を繋げる生物。

しょっちゅう川掃除をしてはる績さんがシャチョウ!の(10月1日から)上原酒造で今森さんのラベルで美味しいお酒を売らせて頂いた御縁にあらためてとてつもないらっきいを感じます。

おじいちゃんは水のにおいがしたのモデルになった 漁師 田中三五郎さんはお年なので引退され 今はもともと農業をしてはって不老泉の梅花泉というお酒の酒米も造ってはった石津さんが後を引き継いでおかず採りを生業にしてはります。また石津さん達が漁のためにつくらはった船の名前もよしのぼりやそう。

そんなよしのぼりのお酒は今旬を迎えています。ただし、このお酒の特徴は 旬をむかえるまで時間を要しますが、いったん旬を迎えますとそれは長いこと・・・・多分永遠に続くのがみそ。

鮒や鯉は汚泥が好き、一方外来魚は透き通っているのを好み。セタシジミも砂利や砂という地形で豊かに育っていた。ので 今県もそんな砂利や汚泥の環境を取り戻そうとしています。

また 鮒や鯉の話の中でゆりかご水田の話しも出てきました。

ゆりかご水田とは?
昔、琵琶湖の周りの田んぼは、エサのプランクトンが豊富で、外敵が少ないため、ニゴロブナやナマズなどの魚にとって絶好の産卵・繁殖場所で、まさに「ゆりかご」としての役割を持っていました。大雨が降ると、琵琶湖から魚たちは、水路を通り田んぼに上って産卵、やがて生まれた稚魚はしばらく田んぼで育って琵琶湖へ下り、広大な琵琶湖で大きく成長して親となり、産卵のため再び田んぼに戻ってくるという生活を繰り返していました。しかし、今では、琵琶湖と田んぼをつないでいた排水路において、魚たちの移動経路としての機能が損なわれ、田んぼでは魚たちの姿が見られなくなってきました。それを取り戻すプロジェクトのことで、いま滋賀県内のあちらこちらでこの取り組みがされています。


喜楽長&堀さんたちのゆりかご水田プロジェクトにより生まれた 月夜のゆりかごもやし やっぱり琵琶湖と水とお米とそして人の繋がりのなかに、酒屋である自分もいさせてもろていることを感じます。


このたび生水の郷委員会の会長さんMさんのお家が 指定文化財になりまして ちょっと見せて頂きました。味わい深い天井!そしてお座敷もりっぱや。
さらに その横のお蔵が 素敵な今森光彦ギャラリーになって生まれ変わりました。内湖のほとりの陶芸家の作品も置かれていました。その向かいは売店になり コツコツと進化してはります。凄いです