酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

備前焼 岡野圭治

この暮れの忙しい時になんなんやけど ちょうど祭日!やし ちょっとほっこりしとうて・・・・・ 岡山備前の岡野さんの工房にいってきました。アトリエ北国さんの企画です。

年に一回しか窯入れしはらへんので 毎年この暮れになります。

日生で牡蠣をよばれまして。

さてさて 工房へ。

大きな大きな登り窯。岡野さんのお家より大きいかも・・・


そこに大きな壺!一つ目の部屋の中。最高温度は1300度を超え、ここは直接に火があたるので いちおしの精魂込めた徳利や壺や大皿が置かれます。


が、裏は残念!割れていました。器はいくらええ形や色に仕上がって欠けたり割れたりするので大変や。


この松割木がミソ。地元の赤松を使うことで何故かええ焼きになるそうなのです。2週間かけてやきあげられます。


出さはったあとの上の方の部屋。


そして並べられた沢山の焼き物。壺もむっちゃ魅力適やったけど置く場所がないし 小川酒店で売れそうにもありまへん。やっぱり 日常の食器に酒器やな。


こんな面白いもんもありました。おつけもんをつけるもんや、お味噌をいれる器もありました。器は使てなんぼやと思うので 毎日使えるものがええなあ。

岡野さん家の小さかったお子さん。5年生と中学生!大きくなったんやな。登り窯が遊び場なんや。すばらしい。

バスの道中 大昔の懐かしい焼き物の本を読んでたら、懐かしいお江戸のなべさんの大学時代の同級生、沈壽官さんや 神開の海老蔵さんの師匠 吉田明さんの三島手なんぞが続々出てきました。多分この本を買うたときには お二人とも存じ上げていなかったのやと思います。沈さんの器は高島屋で実際にみせていただき 身震いしたのを覚えています。なべさんが朝市のお酒をもって沈さんの展覧会に行ってくれはったのが懐かしいです。吉田さんの器は器話しで盛り上がった数日後、海老蔵さん 宝物ですのやと大事に布にくるんでもってきてくれはりまして これまたこれがほんまもんなんやといたく感激したのを覚えています。

お酒選びと一緒で焼き物を見る目も ほんまに難しい。けど じっくりゆっくりええもんみて使て これも頑張りたいもんやと思いました。

北国先生 有難うございました。お世話になりました。