酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

旬眞庵の宴に合うお酒選び

毎年恒例 Aさん主催のお酒の会が 旬眞庵さんにて行われます。

そして Aさんはいつもとても熱心にお料理とお酒の相性を考えて相談くださいます。

なので私も ものすごええ勉強になるのです。

かぼすっきりが食前酒になるのは 当初から決まっていて 小川酒店でもリキュール系では一番の人気でもうしぶんはありません。

問題は鮃の刺身にあわせるのと それと 最後の焼き物に合わせるお燗あがりするお酒です。

鮃は 海老蔵さんにご相談。鮃って まえも書きましたが、ちょっと香りのあるそれを和水火入したお酒・・・に意外や意外 合うのです。
なので そのれあもんのお酒神開蔵というお酒が ええのではないかと暮れにはほぼ決まっていたのです。

ところが 新春早々やってきたひしゃく酒 吟七(吟吹雪七号)の出来がこれまた素晴らしく その鮮烈さが感動を呼ぶのですわ~~鮃とがっちり合わせるのやったら 神開蔵やけど 単体でお酒も感動してもらおうと思うと ひしゃく酒やなあ。

苦渋の選択のすえ 選ばれたのはひしゃく酒でした。

はたまた 最後の焼き物も悩ましい(きたいちゃんのせりふ)

今までの美味しい体験からしますと とにかく それぞれのメニューに合わせることは大事ではありますが、最後となりますと皆さん舌もちょっとお疲れ気味なので 最後には結構インパクトの強いお酒を持って来たいかな・・・・ということになりますと 古酒もええなあ。焼きものにも たれにもよりますが きっと合いますなあ。けど 奇をてらった所の微塵もない旬眞庵さんのお料理は 優しい~味わいなので お酒が勝ってしまうのが悩み。

ここは吉田さんのお酒と決まっていたので 未だに悩んでいます。今も悩み中。ありがたい吉田シャチョウ 吟花と壺中星霜をブレンドしてみましょうかと そのサンプルも送って下さることになり 朝市でこっそり 研究実験もいたします。

Aさんもそして 相談させて頂くお蔵さんもほんまに 情熱にあふれた方たちばっかりなので 悩ましいけどとても楽しいです。ありがとうございます。