酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

お節に合うお酒とか

頂いたお酒や試飲用にもろたお酒 ほんで自分できになって買うたお酒をいろいろいろいろよばれています。

るみこの酒はだいぶそこに近づいてきましたが さすがるみこさん そして 9号酵母。今お燗が美味しいです。

不老泉の初しぼりは ほんまにクリーミーや。これは 速醸の七号酵母やけど 蔵付酵母が遊んではいってきてるのとちがうやろかと思わせますがな。

笑四季の白は 最初なんかすっきりしすぎていると思てたんやけど だんだん旨味が顔を表してきていまええかんじです。

唯々しぼりたて本醸造は 時間が置くほどに美味しくなってきました。今日はちがうお酒の純米と一緒によばれたんやけど 鰤のお造りにはおもしろいくらいに唯々が合いますがな。

お客さんからの質問で多いのが  お節に合うお酒・・・
そして、お造りに合うお酒。

某蔵元さんとたまたまその話になりまして、いろいろええ情報を頂きました。

お節には どうも本醸造系や おめでたい席なので大吟醸系が 色々なお節を大きく包み込んでくれるのでよいのではないやろか。侮るなかれ 醸造アルコール。ええタイミングでごく少量の醸造アルコールを添加することで ぐっと味わいに軽快さが産まれてまたキレも良くなるし、お酒が安定します。

小川酒店ではこの暮れは 本醸造の熟成系も取り揃えています。喜楽長の本醸造の3年もん生。神開さんの本醸造の3年もん火入。どっちも 美味い!以前 本醸造と純米の熟成酒の飲み比べをしたら 本醸造のほうが軽快でクリアな熟成をしていて 純米はまったりより個性的な熟成をしていました。後者は 通向きでお燗すると化けますが これも初心者のかたには きっと難しそう。前者は間口がひろくて 古酒感を感じさせないのに ちゃんと複雑味とかが加味されていてこの違いにビックリしたことを覚えています。

お造りといえどもいろいろ。
白身魚には ちょっと香り系の純米吟醸あたりを火入和水(これ ええことば、福井社長がテレビでいうてはったんや。加水というより 和水の方が響きが良い。アル添ももっとええことば ないやろかと思います)したものを冷やでのむのがよいのではとか・・・絶対塩のほうがお醤油より相性が良い。

赤身魚にはコクのある辛口をこれは少し温めてもええかも。きもと山廃系もよい。きもと山廃系は酸が魅力なので酸味の強いお料理との相性がええ。などなど・・・・ええ勉強になります。ありがとうございました。

飲み方色々やけど 頭の片隅においていただいていると ちょっと楽しいかも・・・

小川酒店は31日まで掃除をしながら営業しております。そして新年は5日から開店させて頂きます。

今日も忙しくなりそうや。鈍せんように頑張ります!(昨日も実はやってしもうたんです。とほほ。)