酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

笑四季酒造 朝市のお酒決め

最後の連休は朝市のお酒決めに笑四季酒造さんへ~

ところが初っ端から鈍しまして、草津で乗り換えなんやけど 慌てて京都行に逆戻りしてしもうてえらいこっちゃ!なんとか タクシーでちょっと遅刻でたどりつけました。あほやな相変わらず。

が 色々なマニアックな酒造りの用語が飛び交い 深い時間になりました。とりわけ 今回スペシャルゲストできはったおけいはんがまた マニアックでちょっこし いや相当変なのです。

ここのお蔵は 海外にも飛び立ち 日本国内 そして滋賀県内でも不足気味で 毎月割り当てになっていたり 案内が来て注文しても一回きりでソールドアウトという状態。

なので ほんま商品がありまへん。

が れあもんをもってきてくれはりました。

恋をするたびには もうないのですが ぱーと1 ぱーと2ともににごりのみありまして。さらに 今回新人さんの朱のセンセーションは全て火入ですが にごりのみ生であります。 それぞれに違っていて面白い。そのあと 登場した マスターピース純米大吟醸のにごりも すばらしく さすが純米大吟醸やと その滑らかさに感動しましたんやけど 値段のことや このちょっと暑くなってきたこの季節に カジュアルに素直な美味しさで楽しんでもらうには 朱の濁りがいちばんええのではということで これになりました。

さらに センセーションは白、黒、朱色は火入れのみなのですが これも 研究用につくられた 別誂えちゅうのが10本だけありまして、これにおけいはんは心を奪われはったのです。これの入ったグラスを離しはらへんこの表現がどうなのかは於いておいて、おけいはん曰く 赤ワインのような味わい、山廃独特の香りのない不老泉。で ビーフシチューにむっちゃ合う~~~そうです。

清酒やのに赤ワインなんです。が なんとなく そうなのです。私の受け取り方で言えば ブルゴーニュではなくて ブレンドされた渋み深みのある本場ボルドーの赤ワイン。これまた難しいのですがワインで言います マロラテイック醗酵を日本酒に施したのがこれなのであります。※マロラテイック醗酵は 簡単にいいますと、りんご酸を乳酸に変える醗酵のことです。

この不思議な黒の別誂えは 注目のお酒として朝市を飾ることになりました。

そして あとも色々悩みました。朱火入も最初はこれや!っと思いましたが 時間が経つと白火入がええ感じになってきまして。あっ君によりますと、この白は良く溶けて 抑えるのに必死なくらい良く切れたそうなのです。なので甘口というよりは柔口という方が正しいとのこと。

で この今とてもバランスの良い白の火入れも決まりました。

そんなんで 選択肢の少ない中でも 貴重なにごりや 別誂えをだしてきてくださったので 迷いました~でも ええのんが決まりました。

センセーションシリーズの 白 黒 朱!しかも 火入と別誂えとにごりという変化球でおます。

17日の朝市はぜひぜひその変化球をお楽しみに浜大津こだわり朝市へお越しくださいませ。
あっくんはイベントが重なり 朝市には来られませんが、その分お酒が大いに語ってくれはることと思います。